靴のお手入れ 2018/12/15

今日のメンテは3029SF。
染め直して、黒々として帰ってきて前線復帰させたこの靴。
コバはコバインクで化粧してから復帰させたものの、アッパーは染め直しから帰ってきてからクリーム入れたりはしていない。
キャップのワックス落としてつま先がどうなっているか見たいのと、ローテ復帰でこれからもそれなりの頻度で履くつもりなので、フルメンテしておこうかと。




慣れない鏡面仕上げが扱い難いのと、人に手入れしてもらった靴を履いているのは、靴の状態を把握できていない気がして何となく落ち着かない。とても綺麗にしてくれたけど、自分で手入れをして自分の靴に戻すことにする。

メンテ内容

アッパー
・水拭き
・ステインリムーバー
・水拭き
・デリケートクリーム
・水拭き
・乾拭き
・クレム1925黒
・化繊ブラシ
・拭き取り
・乾拭き
・馬毛ブラシ
・乾拭き

内側
・ステインリムーバー
・デリケートクリーム

アウトソール
・水拭き
・コンディショナー

緩めに絞った雑巾で優しく撫でていくと赤系の色が雑巾に付着。
赤系のクリームを載せてくれたのか、赤系の黒に染めてくれたのだろうか。
この靴を購入した頃は青系の色が付着したが、それとは対照的。

更にリムーバー掛けて拭き取り。
際限なく赤系のものが付着してくる。
折角染めたのにすべて落ちてしまうのではなかろうかと心配になってくる。
が、それで色が落ちてしまうならそれまでと心を決め作業を続行。

デリケートクリームが吸収される速度が前よりも遅くなった気がする。染料が入って少し革の特性が変わったのか、気のせいか。
雑巾に色が付着しなくなるまで撫で続けるのは気が引けたので程ほど所でやめる。
爪先はワックス載せてくれていたけれど、やはり染まり具合がイマイチだったのかもしれない。私がリムーバー掛けたせいかもしれないけれど、白ちゃけた部分がある。
全体的に凄いマットな感じになったけど、大丈夫だろうか。

左足の靴だけ乾拭き。多少艶が戻ってホッとする。

両方乾拭き完了。

白い部分もあるけど、このくらいならクレムで誤魔化せるような気がする。
染め直し前に比べれば、天地の差だ。

目を凝らして観察すればパーツ毎の色違いがあるようにも見えるが、以前のようにパーツ毎にグラデーションになっていたことは判らない。これなら大丈夫そうだ。

今回はクレムを多めに入れる。
特に白く見える部分があるキャップには多めに。
トータルで片足米粒3粒程度かな。20分程度放置して浸透を待ってから化繊ブラシ。
人工灯の下では黒く見える。太陽光の下だとキャップの白い部分がわかるかもしれないな。今度履いた時に確認しよう。

クリームをたくさん塗っても浸透するのは極僅かなので、沢山塗ると拭き取りが大変。
そうわかっていても沢山塗りたい時もある。
布に何も付かなくなるまで一生懸命拭き取り。少しはギトギト感が緩和された？かな。

右足用の靴が外倒している。他の靴でも同じ傾向があるから歩き癖なんだろう、きっと。

染め直し後の初メンテでスッピン近くまで戻してクリームを載せなおした。
予想を上回る付着物に染めが落ちてしまうのではないかと心細くなったものの、今回のメンテでは、折角黒くなった状態が劇的に変化するようなこともなく、大丈夫だったようだ。
今後のメンテでどの程度まで色落ちが続き、色目に変化があるかどうかがわかるだろう。
場合によってはメンテ方法を変えなければならないかもしれない。



染め直しても、スッピンでは勝負できず、クリームで化粧して何とか見られる状態になることに変わりはないようだ。革は一度劣化させると元には戻せないことを実感。
がしかし、色が入っただけだけど、見映えは劇的によくなった。革の状態は良いとは言えないけれど、まだまだいける。ソールがそろそろ限界なので、時期が来たらオールソールしようと思う。