2015年10月29日木曜日

つま先修理 ~リーガル純正修理~

今日、つま先修理に出していた靴が戻ってきた。


修理に出していたのは、購入して半年程のリーガル01DR/02DR。



残念ながら修理前の写真は残していない。
数か月前にインバネスをゴムあて修理した時と同価の2,160円/足でした。
登板頻度は01DRは週1強、02DRは一週間から10日に一回程度。
修理期間は3週間弱。

今回2足同時に修理に出して、気付いたことがある。まずは02DR。



やはずコバがどのような処理になって戻ってくるのか、ちょっと気になっていたのだが、やはり平コバに処理されて戻ってきた。写真ではちょっとわかりずらいが、コバ部分側のゴムとソールとの継ぎ目に段差がある状態。



こちらは01DR。やはずコバの雰囲気をだそうとしているのがわかる。ゴムとウエルトのコバ部分の継ぎ目も滑らかに処理されている。

修理を担当される方によって、修理の仕上がりに差があるということがわかった。

ちなみに、前回修理したインバネスのコバはツメコバっていうのかな?、コバの上下が盛り上がっているコバだったが、つま先は平コバで戻ってきた。ゴムとコバとの境もきれいに処理されていた。

リーガルの修理の仕上げの基準って統一されていないのかね。

恐らく02DRの仕上げのように段差が多少あっても実用上は問題は出ないだろうから、大したことではない。こんな価格で修理してもらっておいて文句言うなと言われそうな気もするけど、ちょっと仕上がりの差が大きい。

修理する部門の方もこの2足が同じ持ち主の靴とは認識していなかったのだろう。気づいていればどちらに合わせるにせよ、同様の仕上がりにすることが望ましい。そこまでの顧客管理は難しいのだろうか。

修理に出すと靴紐は新品になって、きれいに磨かれて戻ってくるものと思っていたのだが、今回は靴紐は新しいのがついておらず、靴もきれいに磨かれているとは言えない状態でかえって来た。
02DRは割とツヤ感があったが、01DRはぐにゃり曲げでもしてくれたのかと思うようなそり返りと至るところに曇りや軽い擦れ跡があって、乾き拭きしていないように思う。私が修理に出す前より汚くはなっていても綺麗にはなっていないと感じた。

靴磨きは自分で、靴紐も自分で交換すればよいことなので、修理の時にしてくれる、くれないはどうでもよいことなのだけど、してくれるものだと思っていた私の期待値を下回ってしまいちょっと残念。

2足同時に修理に出してみて偶然見つけることができた、仕上がりの差。
同じ金額出して、この仕上がりの差だと文句言う人いるように思うけど、問題にはなっていないのだろうか。それともリーガルが気付いていないのか、客が気付かないのか、たまたまなのか。リーガルに問い合わせてみようかな。

リーガルはつい数年前まで、私の生まれた町にあった会社で、生まれてから就職するまでを過ごす中で、なんらかの恩恵も受けているはずなので愛着がある。大会社に対して愛着云々を私が言うのもなんだが、愛着があるからこそ応援したい。だから感想や指摘、要望を気付いた時にしている。

最近、リーガルのHPや販売サイトで各靴の甲革の説明が簡素化されたことをお気づきだろうか。以前は”甲革:キップ(鏡面加工)”などと表示されていたのが、現在は”甲革:牛革”である。牛革以外の靴をどれだけ販売してるのよ?って思わず一人で突っ込みを入れてしまったが、リーガルへ問い合わせての返答を要約すると、どの靴でどの革を使っているのか正確なトレースが難しくなったから変更したそうだ。

『本当かい?』  あまり信じたくない返答だった。

靴好きの人達に評価される靴をリリースするようになってきたという良い面もあるが、修理のクオリティーのばらつきや顧客管理、製品・資材管理などの面で粗が見えてきてしまっているのがちょっと心配。退化ではなく進化してほしいものだ。


さて、今回の修理で感じた疑問がもう二つ。つま先ゴムあて修理では平コバしかできないものなのか。革あてで修理なら、やはずコバやツメコバ(?)でできるのか。(できるのかというよりする気があるのかの方が大きい気がする。)

つま先が外観上奇異なものに映らなければ、平コバで全然問題ないのだけど、知りたい。
今日2足が前線復帰したので、近々03DRをつま先修理に出す予定。修理に出す時に店員さんに二つの疑問をぶつけてみようかな。

2 件のコメント:

  1. つま先修理にそんな違いがあるとは。いままで何足かつま先修理をしましたが意識したことがありませんでした。
    確か、つま先修理はリーガルの公式リペアメニューには載っていないサービスメニューみたいなものと聞いたことがあります。
    でもまぁ、職人さんが修理しているのであればヤハズに当てるのだからそれなりに削って欲しい気もしますね。仕様書がどうとか公式だとかそうでないとかではなくて、修理人としての矜持はどうなのかなと。

    ちなみに自分の01DRCDの革アテ修理を見たらヤハズ仕上げがされていました。

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    1. コメントありがとうございます。

      そういえば、修理に出した時にもらう修理依頼書の控えにも、つま先修理は項目はなく、店員さんが手書きで’つま先’と記入していまいした。つま先修理を受け付けて実施してくれていることは、高いホスピタリティによるイレギュラー対応の可能性が高いのかもしれません。

      革アテはヤハズ仕上げでしたか!情報有り難うございます。
      03DRはもう一度ゴムアテで頼んでみようと思います。

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