2017年7月30日日曜日

靴のお手入れ 2017/07/29


今日のメンテは02KRBH。
ゴム底のこの靴は、あまり天候を気にせず登板させている。
ビジネス用の靴は革底の方が多い私の靴揃えから雨の日にチョイスされることが必然的に多くなっている。

梅雨の割と強い雨の日に登板させてずぶ濡れになりクオーター部分にポコポコと膨れた部分が残ってしまったので、その対応を主目的とした今回のメンテ。





あまりうまく撮れていない。
フクレよりも傷の方が目立っているw。

フクレの対策は一度周辺部分も同じように水分を含ませてから乾燥させることらしい。
水洗いの時にも濡らし始めには、部分的な膨れを目にするのであまり心配はしていないが、乾燥させてから既に2週間程経過しているので早々に対応したいところ。

まずは水分を含みやすいように、ステインリムーバーで表面のクリームを取り除く。
今回のフクレ現象は右足だけだが、両足ともにリムーバーを掛ける。

掛け終えたら、雑巾を湿らしてアッパー全体を覆う。
濡らす面積を局所的にすることも考えたけれど、濡らす部分と濡らしていない部分とで違いがでることも考えてアッパー全体にした。


どの程度の時間で充分に浸透するかわからないので、濡れ具合を観察しながら。

15分後。
あまり浸透していない。レースステイの縫い目から水分が浸透して新たなフクレが増える。

30分後。
クオーター部分のフクレも少し拡大されてきた感あり。高い気温のせいか雑巾がすぐに乾いてくるので観察の度に雑巾を水で湿らす。

1時間後。
無くしたいフクレ部分と周辺への水の浸透は遅々として進まないが、レースステイの縫い目からの水の浸透は順調。
水が浸透していく様子を見ていると、ブヨに刺された時に膨れた皮膚を思い出す。

2時間後。
レースステイからの浸透、本命のクオーター部分への浸透もやっと捗ってきたものの、まだまだ水分の浸透を継続する必要がある状態。

だが所用で外出する為、雑巾の乾燥対策として、雑巾の上に充分に水分を含ませたコットンパフを貼り付けて放置することに。

4時間後に帰宅し状態を確認。





レースステイからクオーター部分まで全体が膨れあがったような印象。
本題のクオーター部分のポコポコは見えなくなったので、乾燥に移る。

ただ、トータルで6時間程濡らし続けたので水分は内部まで浸透してしまった。


部分的なフクレを無くすためにはここまでの時間は必要なかったのだろう。

乾燥させるにあたり、念の為デリケートクリームを全体に塗っておく。濡らしていない左足にも塗る。



内部が濡れているので、キーパーは外してかわりに乾燥剤を入れて暫く放置。


ライニングの湿り気は二日目には完全に無くなった。その後はキーパーをセット。すぐにでもクリーム入れて完了させてもよかったのだが、何となく水分を含んで膨れたレースステイ部分などにまだ水分が残っていそうな気がしたのでもう暫く乾燥させる。

その後の乾燥時間はさらに二日もあれば充分だったが、クリーム入れは今週末までずれ込んだ。
乾燥を終えて、ポコポコは消えて判らなくなった図。


あとは普通にクリーム入れて紐通して完了。




普段は雨に濡れた後は水滴を拭き取って汚れを簡単に落としてから乾燥させているだけ。デリケートクリームを入れた方が良いという意見もあるし、丸洗いした時には私も入れるのだが、雨濡れ後にはあまりしていない。

表革の靴だと今回のように部分的なフクレが残ったり、前回の02DRのように塩が浮き出てくる場合がある。
ガラス革の31ER系はこのようなことが起きたことは今の所ない。

雨濡れ後の処理の手間だけを考えた場合、加工革の靴の方が手間がかからないと言えるかな。
ガラス革ゴム底の靴が雨に強いと言われる所以は、今回の雨濡れ後の手間という要素も大いに関係しているように思う。

さて、これでこの靴も前線復帰。ガシガシ履き込んでいこう。

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