2018年7月21日土曜日

REGAL 2324AF ~買いました~



また靴を落札してしまった。
リーガルの2324。
今はもう売られていないが、現在でも販売されている雪用底の2324BEWの原型(と思われる)。
(※表題を2324AFに訂正。品番2324は黒のみ、茶は2324AF。2018/7/23)




2236の発売開始の情報はないものかと、ぶらぶらとネットを徘徊しているうちに気付いたら、調べることに結構はまってしまっていた。

”いつ頃から販売開始?”
”古いものはロゴが違う”
”白い布タグがついているのもあったんだ。”
”白タグの縫い付け方にも2種類はあるようだ。どっちが新しい?”
”発売開始時から白タグついてたの?”
”その白タグの靴、いつ頃作られたの?”
”古いロゴと新しいロゴの切り替え時期はいつ?”

次々と湧いてくる疑問と私にとっては新しい発見。
そんな時に、旧旧ロゴ(ブーツの中にREGALとあるロゴで現在の2504などに使われている旧ロゴよりも古いという意味で)の安価なこの靴が目に留まった。


オークションの画像を見る限りでは、靴底は汚れているものの、革は艶があるし爪先の減りも然程でもない。
酷使されてボロボロの靴ではなさそう。
ソックシート、ゴムヒールともに旧旧ロゴで靴底のシールにはどうやら日本製靴と書いてあるように見える。

もう廃盤の靴だけれど、雪底用は生き残っているからある程度好まれているのだろうし、プレーントウでマイサイズ。
232xシリーズの靴は試し履きすらしたことがなく、ネットでの情報も少ない。
2325をデッドで買った方はユルユルで大きい作りとコメントされている、どこかの靴販売店のブログでは甲低め、幅広目とあった。
どちらも何を基準にしているかわからない上に、そのコメント内容は反対に近い。
つまり、よくわからない(笑)
属性として昔ながらのリーガルの古い靴だし、甲低めというのが2235や2504あたりを基準にしてくれているなら私にとっては望む方向性だろうと推測。
履いて合わなかったら、勉強代と資料代と思えばよいか、ということでポチっと。

で届いたのがこちら。





甲革は割と綺麗に見えるけれど、靴底は汚れまくっている。
ヒールとの段差まで汚れるってどんな所を歩いたのだろう(笑)


ブーツの中にREGALの文字。


今の私には年代判別するほぼ唯一の情報であるこのシール。
かろうじて日本製靴の文字が読み取れる。
日本製靴からリーガルに社名変更したのが1990年の10月、つまり、このシールがあると≒1990年以前とみて間違いないだろう。





浅いシボの甲革にノッチトウエルト(?)で革底、ミッドソール薄めのダブルソール(だと思う)。
ライニングの前半分は布。

ソックシートロゴ 旧旧ロゴ
ゴムヒールロゴ 旧旧ロゴ
黄色シール 日本製靴
内部印字  .2324 768 25.

あれこれ調べて、リーガルにも製造年を聞いてみたけれど、わからないとのこと。
この2324は販売開始が1980年頃、終売が2012年か2013年。
私の見立てでは1980年代前半のものではないかと。
少なくとも28年以上前の靴であることは確実か。




それほど履き込んでないと推測したけれど、しっかりフットベッドできているからそれなりに使用したようだ。布ライニングの黒い部分はカビだろうか。
うーむ、ひと様の履き慣らした靴はやはりなんか嫌だなぁ。
足入れする気にどうしてもなれないので、とりあえずメンテすることに。

主目的は清掃。
手順ありすぎなので詳細は省略。濡らしたり乾かしたり3日ほどかけて、
おおまかに、
・水拭き
・ステインリムーバー
・デリケートクリーム
・レダーオイル
・グリセリン保湿
・クレム1925

グリセリン保湿というなおけんたさんのブログで紹介されてたレシピを実施したのが新しい試み。
実はこれがやってみたかったというのも大きな購入動機の一つ。
同じくらい古い靴をもう一つ落札したので、そちらに実施する前に試してみようと。

丸洗い以外の思いつくほぼすべてを実施して一応完了。
















見られるようにはなったかな。
レダーオイルのせいかイマイチ光らないつま先。
デリケートクリームを靴に盛り付けて吸わせるよりも、グリセリン保湿のほうが革に水分を浸透させることができるようだ。特に革の内部に。



到着時と比べると明らかに潤っているように見える。
革の状態によって、グリセリンの割合を調節してもよいかもしれない。

靴の内部を3度も掃除したので、肝心の足入れをしてみる。
廃却予定の靴下を履いて、心を決して足入れ。

! 小さめ、、、うん?小さい、、、小さすぎる、、、、ダメだこりゃ。

前の持ち主の足型と自分の足との違いが感じられて気持ち悪い。
前の持ち主は左足が利き足だったのか、右足の馴染んでいない感が強い。私は右足のほうが大きく、右足は超タイト。底の返りも右足が異様に悪い。
この右足タイトさは足が入る最小サイズだ。左足は特に問題ない。
羽根は全く閉じ切らない。限界まで締めあげても1センチ近くあるからこれはかなり甲が低い木型だ。幅も2236に比べたら狭いかもしれない。踵のサイズ自体も2236より小さい感じだが、月形芯は2236の頑丈さに比べると柔らかい感じで食ってくる感じはあまりしない。

ユルユルブカブカイメージの古いリーガルの靴とは似ても似つかないタイト目の靴。
画像は載せないけれど、2236との大きさ比較で小さめに見えることから予想はしていたがここまでとは。ハーフ上なら快適に履けるかもしれない。
色々手間暇かけて掃除してみたけど、履けないんじゃ仕方がないね(笑)

今回のように足入れしたことのない靴を買うときには、大きめを選んでインソールで調整という方が、履けないという失敗は回避できそう。
試し履きの重要性を再認識。
私はオークションでも履き馴染んでいない靴を選ぶべきだということもわかった。

さて、この靴どうしよう。
リサイクルショップへ持っていくか、実験靴にするか。

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