また靴を落札してしまった。
今回は2235NA。
2236に夢中の今、ビジネス用にもう一足欲しいとの思いがあり、来年再来年あたりには買い足そうかと考えていた。
が、2236の来歴を調べているうちに他にも興味が湧いてしまい、マイサイズで面白そうな靴が出ていたので思い切って買ってしまった。
全く今年の購入計画はなんだったのか。
1972年の発売以来現在も販売されているリーガルの定番であり、顔でもあるこの2235NA。プロモーションに使われるのはブラウンばかりだがこれはその黒。
どこかの百貨店別注モデルがこの靴の起源で1968年に3235として発売され、1972年春に
(※甲革の素材変更は後年と思われる。2018年7月23日訂正)
余談だけれど、2236NAの販売開始年は2235と同じ1972年とリーガルさんに確認が取れた。リーガルさんによればそれ以前には品番を変えてなど販売していないとのことだったけど、ネットを漂ううちに3235と3236が掲載されたチラシを見つけたので、どうやら2236は2235とほぼ同じ来歴を持っているようだ。百貨店別注時代も存在したかは未確認。ちなみにそのチラシに掲載されている当時の販売価格は7,500円。
なぜこの靴が面白いと思ったかというと、そのロゴの構成。
ソックシートのロゴは旧ロゴ。
アウトソールのロゴも旧ロゴ。
黄色シールには日本製靴の記載。
ゴムヒールのロゴは旧旧ロゴ。
一つの靴で使われているロゴが2種類ある。
黄色シールに日本製靴製とあるから、1990年以前に製造された靴。
なので旧旧ロゴから旧ロゴへ変更されたのはリーガルコーポレーションになる前の日本製靴時代だったことになる。
さらにこの靴は旧旧ロゴから旧ロゴへ変更になった過渡期に製造された靴なのではないか。きっとロゴ変更期に、旧旧ロゴのゴムヒールの在庫が過多気味だったか、新ロゴのゴムヒールの生産が遅れたかしたのかもしれない。
他にも日本製靴製ながら旧ロゴメインの靴をちらほら見かけるから、1990年以前にロゴ変更があったことは間違いなさそう。
この靴の製造が何年か、またリーガルに問い合わせてみよう。2324よりは印字が多いから製造年の情報が記載されている可能性はあると思っている。
私の見立てでは80年代の最後か90年あたりではないかと思う。
だから何?って話でした。
他の購入動機は、この靴が履きおろし前の靴であること。
現在の新品価格よりは大幅に安いので、財布には優しい。(箱も布もタグもついていないけど)
どうぜいずれ買うなら、面白いロゴ使いのこの靴を安価で入手するのも面白い。新品はブラウンを購入するときにすればよいかと考えてポチっと。
履き下ろしていないとは言え、メーカー保証の新品ではなく、少なくとも30年近い月日放置されていたのでリスクはある。届いてから気付いたのはこれ。
踵のゴムヒールが両足とも若干浮いている。
コットンライニングに5Aとプリントされている。初めて見た。(気付いた)
2324、2236には使う内に消えたのかも知れないけれど、見当たらない。
ライニングもソックシートも2236とは色目が少し違う。ライニングは肉厚。
手持ちの2236と比べて若干印象が違う部分が二つ程ある。
一つはライニングの厚さと色目。こちらの方が肉厚で茶の色目が強い。
もう一つはアウトソールの出し抜い。どちらもオープンチャネルだけれど、こちらの方が溝の幅が狭い。いずれ画像と共に詳しく比較してみようと思う。
試し履きもそれほどされていないような印象の古いけど新品の靴。
新品だけど時間が経過して踵が浮いてしまっている靴。
使用に問題が出る可能性は低いだろうけど、履いて問題でたら修理しよう。
さて、ヒールが浮くほど乾いているから、覚えたてのグリセリン保湿をやってみようかな。
Yukimura Hayateさん
返信削除こんばんは。
購入が増えていっていますね!
私はというと、、、
03DRCD以来購入が止まっております。
いまでもネットサーフィンして30年前の古靴(デッドストック)など見つけては、
ついつい購入したくなってしまいますが。
以前ほどは収集癖は収まっていております。
リーガルのブリティッシュコレクションなんてカッコイイんですよね~~
私の最近の購入傾向は、収集から実用性重視に傾いています。
近々コミュニティにアップしますが、カッコよさより機能性ですね。
古靴は、カッコよくても履いてみるとすぐにガタが来てしまいます。
収集は収集。実益とは別物と思います。
モノはやはり、使ってナンボ。
靴をコレクションして飾って置くのも『あり』だと考えます。
結局は自分がどの様に選択するか、向き合うか、なんでしょうね。
Tamuraさん
削除コメントありがとうございます(^^
購入が増えてしまいました!(笑)
一応自分なりにささやかではありますが、購入計画を立てたりはしているのですが、大抵台無しになります(笑)。
ネットをみているとあれもこれもと欲しくなりますよねw。
ブリティッシュ、イーストコースト、インターナショナルコレクション。素敵ですよね。それまでの60年代ごろのアメリカ靴とは違う趣向の靴もラインナップ加えられ始めて選択の幅が拡がった時期なのかなと捉えています。シェットランドフォックスの源流でもあるようです。
実用重視。実際に履くなら欠かせないポイントですよね。グッドイヤーウエルトの靴が重用される理由でもありますし。
靴は様々な楽しみ方があるようなので、各自が満足する、楽しめるようにするのが良いのかなぁと感じています。収集して楽しむ、履いて楽しむ、靴を買う点では一致しますが、両者の満足を感じている点は実はあまり一致していなのかなと。
収集して履いて楽しむとなると、実用性も求められるので古い靴の場合はハードルが高くなってしまうのかもしれません。
収集も楽しい、履き心地を楽しむ、どちらも楽しく面白いですよね。
”古靴はすぐにガタがきてしまう”私は古い靴は新しい靴以上にわかっていないので、多くの靴の触れてこられた方の言葉として心に留めておきます。
ありがとうございます。
私は古い靴の”価値”というか”意味”を調べているような状態のように思います。なぜ定番として半世紀も売れ続けているのかという疑問を起点に、いつ、なぜこのデザインでリリースされたのか。その後時間の経過とともにどのような靴がリリースされていったのか、それぞれの時代のファッションはどんな様相だったのか、、、
自分の浅薄な知識ではすべて知らないことばかりなので、少しづつ歴史を勉強しているような感じです。現在の興味はかなりマニアックなものになってしまっていますが(笑)
古い靴の扱い方や対処法をこれから試行錯誤して、古い靴ならではのリスクをこれから実感していくことになるように思います。(あまり首を突っ込みたくないですけどW)