2018年12月23日日曜日

靴のお手入れ 2018/12/23


爪先修理を終えた2235①をメンテ。
主目的は清掃と補油保湿、ついでに当たって痛い踝付近の揉みほぐし。









汚れがそれとわからない状態で返ってきたが、(画像は全エントリーと同じ)履きおろし後2ヶ月経過したのでクリーム入れがてら、痛い部分、硬い部分を揉んで少しでも柔らかくする。




屈曲部分のウエルトの盛り上がっている部分の塗膜に一部ひび割れが見える。
古い靴なので、水分油分の補給が足りなかったのだろうか。特にこの左足用の靴に顕著にみられる。引き伸ばされる部分で負荷が大きく掛かる所だから、このような状態になるのも頷けるけれど、このような状態になるかならないかの違いは何だろう。


2236ではウエルトの盛り上がり部分が裂けたが、その時の画像。


2236該当箇所の現在の画像。因みに2236は右足に発生。履き込みの継続で断裂部分が大きくなり出し抜い部分にも進んでいる。
この2236の状態と比べると、2235は完全に断裂してはおらず、表面の塗膜が裂けている所で持ちこたえているようなので、まだそれほど深刻ではないような気がする。
ウエルトにもデリケートクリームを多めに入れよう。

メンテ内容
アッパー
・水拭き
・ステインリムーバー
・水拭き
・デリケートクリーム
・水拭き
・乾拭き
・クレム1925
・化繊ブラシ
・拭き取り
・馬毛ブラシ
・乾拭き

内部
・ステインリムーバー
・デリケートクリーム

アウトソール
・水拭き
・コンディショナー



この靴は紐の劣化が特に激しいので、また紐交換。
鳩目をよく観察したら、紐が通る穴に革がたくさんはみ出している。
紐の劣化の原因はギチギチに締め上げることもそうだが、脱ぎ履き時に紐を緩めたり締めたりすると、紐が鳩目にはみ出している革と擦れることで毛羽立ってしまうようだ。
丸い棒状のヤスリどこにしまったかな。見つけたらヤスってみる。



外側内側にデリケートクリームをたっぷり入れて、踝から羽根に掛けてのトップラインをグニグニ揉みほぐした。気休めかもしれないけれど、揉めば少しは柔らかくなる。柔らかくなった部分が当たって痛い所かは履いてからわかる。
型押し革だと皺が目立ちにくいので、心置きなくもみほぐせる。
クリーム拭き取りでもかなり揉み解しているような状態なるけれど、スムースレザーだったら皺が気になるのでここまでやらないだろうという位に激しく揉んでみた。(笑)


ヒールが少し浮いているけれど、今の所、大きな変化はなく問題は出ていない。



中古靴を立て続けに4足購入して、この靴がクラックが発生していない最後の一足。
今の所、アッパーにはクラックは発生していないようだ。
屈曲部分にはデリケートクリームを意識的に多めに入れ、クレムもやや多めに塗布している。ジョイント部分などは大分馴染んできているけれど、まだまだ足と靴との折り合いがつくには時間が必要。古い靴だから普通の新規購入靴の馴染ませよりも更に気を使って頻度高めにクリーム入れていくことにしよう。

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