2016年2月13日土曜日

経過 ~REGAL W10BDJ 1ヶ月~



購入して一月が経過した。(正確には履きおろし後50日)

登板回数は19回を数え、歩数は10万歩を優に超えた。





履きおろしから正月休みを挟んで連投させた為、平均しても3日に一回強という非常にヘビーなローテーションで登板させたこともあり、もう履いて痛い所はほぼない。
ただいまだ、履くたびに少しずつ中底が沈んでいる感じがしないでもない。

購入前、隙間が大きいと気にしていた一の甲は大きく凹むような形になったが、足が噛まれることもなく、この革の屈曲耐性のテストでもあるかのように窪みと細かい皺が形成された。


履いているときには凹む感じの一の甲部分だが、ツリーを入れればわりと伸びてくれる。


私の踝下部の骨の影響で踝部分の履き口が少し乱れている。
このような状態だが、踝が当たって痛いということもない。
また、履き馴染んできたため、もともと少し緩めだったツリーと踵部分との隙間は大きくなってきている。


踵も少し沈んだようで、ツリーの沈みが深くなったような気がする。
そろそろ、もう少し大き目のツリーに変えた方がよいかな。


ソールの返りは良いと思う。
他にダブルソールを履いたことがないから比較できないが、シングルソールの01DRやインバネスのソールの返りと比べてみても、紐を締めて履いている分には踵がついてこないということはないし、つま先の減り具合を観察しても、シングルソールと大差はない、逆に減りは穏やかなような気がするほど。


艶々しているのでクリームはまだ入れないでおく。先月一度入れたけど、31ERのクリーム積もってる事件の余韻がまだ私の心の中には大きく残っているので、クリーム落としの方法を決めるまでは、ブラッシングで凌ごうと思う。画像はツリー入れてブラッシングしただけの状態。
まだ十分綺麗(だと思う)。

履きおろしから今まで、この靴で痛かった場所は、両踵、左足薬指、両足甲の出っ張っている骨。
甲の骨の痛さは紐を緩めれば調節できるもので、最近は沈んで甲が緩くなってきたのかあまり感じることはなくなった。
踵は最初、靴擦れになったが今はもう馴染んで痛みはなくなった。踵のタコがまた成長したような感じがしなくもない。先日ヤスリで少し削った。
左足の薬指だけは未だに気になることがある。
履き始めは当たる感覚があることが多く、しばらくすると消え、履き続けたまま暫く経過するとまた気になる時間帯がある。足の大きさの変化や、革の吸湿による柔軟性の変化などで当たりを感じたり、感じなかったり微妙な所なのだろう。このまま履いて行けばあたらなくなるか、気にならないレベルになるのではないかと思っている。

この先、革も足も状態が変化してくからどのようなフィッティングに落ち着くかまだわからないが、大きな問題はないだろうと今のところは推測している。このグレージングキップは足馴染みが早く(無茶な連投させたせいかもしれないが)いまでは靴ベラ使わずとも足が靴に入ってしまう程になってきた。(勿論、紐は緩めて)
足を入れる時も自分の足型に沿うように靴の形が形成されているように思え、履きおろし時の感覚とは全く別物になった。
歩く時も足の形状に沿って靴がしなってくれていて、不快な感覚がない。踵から着地した時の感覚も、敷革に隠れているスポンジのせいか、その下にあるヒールから伝わってくる地面との衝撃が程よく緩和されて心地よい。足裏が着地する時の感覚もダブルソールのせいか、なんとも心地よい感じがする。

この靴は、捨て寸があまり大きくなく、甲はどちらかというと高めに属すると思われるので、甲の低い方や足が薄い方だとサイズ下げても合わないこともありそうに思う。
つま先のカーブが手前気味なのか、私は薬指が当たるので、甲に合わせてサイズ下げようにも、限界が早く訪れてしまう方も多いのでは。

この靴が許容する足型はそれほど広くはなさそうな気がするけれど、”履けないこともなさそう”ぐらいの感覚でもよいのではなかろうか。
私の場合に限っていえば、フィット感という面では甲で抑えて履いている感覚が大きく、ボールガースも一の甲も踵もフィットしているというより、ブカブカではなくフワッとフィットしているという感覚に近い。もともとあまりフィットする(きつく感じる)部分を感じないが、靴が足馴染みしてくるうちにフィットしていない(緩い)部分も屈曲してそれなりに足型に沿ってブカブカ感が緩和されてきたように思う。

フィッティングは好みもあるだろうし、何がジャストフィットなのか私には想像もつかないが、このW10BDJは、靴がガッツリと存在感を主張してくるようなフィット感ではなく、そっと包み込むような感じのフィット感の傾向の靴だと私は思う。(私とは特徴の異なる足型の人は勿論違う印象をお持ちでしょう)

甲革は日本の職人さんが手作業で仕上げたというキップ、ソールも日本では有数の栃木レザーのベンズが使われていて、メイドインジャパンがまさに具現化されていることも履いている時の満足感に繋がっているような気がしている。
履いているときにいつも意識している訳では勿論無いが、こういう、効能というか薀蓄は、履き心地やビジュアル等と違って、心持ちの問題だけど、履き心地や見た目などの物理的な感覚で良い部分を感じると、心持ちの部分での評価もあいまって、良さをより強く感じるような気がする。
変な言い回しだけれど、靴は足で履くものであることは勿論なのだが、心で履く部分も多少はあるような気がしなくもない。


もう少しで2ヶ月が経過する。履きおろし前とでは靴の表情も随分変化して自分の靴になってきた感じがする。この後はどのように変化していくのだろう。気が向いた時にまた、経過を記録しておこうと思う。



そうそう、ソールの消耗具合はどのように判断すればよいのだろう。
ダブルソールでも指で押したらペコペコするのだろうか。
今度、コミュニティーで聞いてみようかな。


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