なんだかんだと手間暇かかってなかなか仕上げきれなかったインバネス。
もう一度クリームを極軽く入れて各部の色味調整を行い、靴紐も新しくした。
懸案だった、右足つま先もそれなりに光を取り戻した。
右足つま先は車止めにヒットさせた時の傷が残っているため、もともと光りにくいのだと思うが、レダーオイルでクリーム落としをしたことで、油分過多に陥り全く光らなかったが、なんとか回復した。
丸洗いしても復活しなかったが、デリケートクリーム厚塗りして暫くしてから拭き取る作業を数回繰り返して、よく乾燥させたら復活した。
皺もかなり和らいだような印象がある。
履けば再び以前同様に戻るのだろうけど。
バンプ部分の異常対策で始めた丸洗い企画だったが、レダーオイル対策企画にとって変わられてしまった感がある。
なにはともあれ、バンプの異常はとりあえず見えなくなってよかった。
ただ、再び擦れることでまた見えるようになる可能性もあるから、引き続き注意を続けるつもり。
スッピンではグラデーションのようだった各パーツ部分の色味の差もそれほど目立たないレベルにはできたと思う。白くなったコバもインキで塗ってクリームで艶出ししたからあまり変でもないだろう。
スッピンにして手入れをしていると、なんとも悲しい気分にさせてくれる靴だが、こうして手間を掛ければまだ応えてくれる。４Kテレビのドアップには耐えられないが、遠目から見る分にはまだまだいける（と思う）。
傷などもあるが、丸洗いしたら色味の違いもそれほど顕著には見えないから、クリーム厚塗りしての鏡面仕上げなどもしないことにした。
また、必要だと思うようになったらその時に考えようと思う。
今は、このテクスチャー感のある仕上げが一番良いと思っている。
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