2022年7月30日土曜日

SHETLANDFOX 526F INVERNESS ~買いました~

 


”社会人2x年生のビジネスシューズ”の第一弾はストレートチップ。
職場環境がキレイ目カジュアルなら問題なく(Tシャツにジーンズなんて人もいたりする)、スーツ着用必須の場面はほとんど無くなってしまったとは言え、ストレートチップが無いのは困る。ということで選んだのは、伊勢丹別注のインバネス。

というと聞こえは良いが、本当は外羽根五穴のプレーントウを探していて、リーガルやシェットランドフォックスではこれというのが見当たらず、伊勢丹別注で面白そうなのがセールに掛かっているのをネットで見つけたので、伊勢丹の売り場へ行ってみた。

リーガルは別注品の多い品ぞろえで色々見ていると、シェットランドフォックスの売り切り品陳列場所でセールに掛かっていた525F(外羽根五穴プレーントウ)の茶(?)を見つける。聞いてみると残念ながら黒は完売。ストレートチップなら黒があるとのこと。今まで履いていたけどもう履けなさそうな7ハーフより上の8と8ハーフを試したいので在庫を聞いたら、ある!とのこと。

店員さんは私の03DRのサイズを見て8から足入れをするよう勧められるが、大きいほうの8ハーフからお願いした。大きいサイズから下げていく分にはキツいや痛いの感覚が掴めて良いが、小さいサイズから上げていくと緩さに対する感覚が狂いがちで実際以上に緩く感じてしまう、と私は思うので大きいほうから試させてもらった。

そんなこんなで大きいほうの8ハーフから足入れ。
足を入れるとき、靴ベラ要らんじゃないかというくらいスルスルと足が入っていき、店員さんが緩く紐を締め始めるがほぼ羽根が閉じ切る。閉じ切らないように気を使いながら締めている感じ。ジョイント幅はちょうど良さげだが、一の甲はスカスカで二の甲は触れているか微妙、三の甲でやや触れている感じ。踵も触れるか触れないかという、靴を履いているんだかいないんだかわからないような履き心地。足裏も特段何か感じるわけでもない。これは大きすぎるような気がする。それでも5分程じっと感触を確かめ立ち上がって、履き皺入れないように歩いてみる。靴の中で少し足が遊ぶ感覚がある。ジョイントでソフトに押さえられているが甲の抑えが弱く踵と甲が遊ぶようだ。これはダメっぽい。

次に8。
8半よりはマシだが、タイト感はほとんどない。ジョイント幅がやや狭くそこだけにタイト感がある。指の自由度はあまりない。一の甲はスカスカなので上方向からの圧迫はないが、横方向は普通に指が整列しているか、やや押され気味で整列している状態。捨て寸は大方大丈夫そうだけど、小指だけは捨て寸(?)がほぼない状態なので皺の入り方によっては詰まってしまう可能性を捨てきれない。甲は緩めに紐を締める店員さんなのでかなり羽根が開いているが、抑えるのは問題なさそう。踵はホールド感が高い。ヒールカップの大きさは03DRと同じかやや小さめかな?程度だが、上(足首方向)に行くに従い窄まっていく形状をしていて、更に03DRよりヒールカウンターが硬くしっかりしている。この芯は踏まず付近まで伸ばしてあるのがSFの特徴の一つだし、それもしっかり感に影響しているかもしれない。
この踵はハーフ下(7ハーフ)で履いた時は最初踝下の骨を万力締めされて苦労したけど、このサイズでは全然当たらない。私の足の踝近辺も骨格に変化があったのかもしれない。紐を自分好みに少しきつめに締めても1.5~2cm程度は開いている。この状態で歩いてみたが、足の固定に問題はなさそう。一の甲はこのサイズでもスカスカなので屈曲させると嚙まれそうな気もする。

靴が温まり始めるのを感じながら、自分で設定したフィッティングの注意点と履き心地を照らし合わせてみる。
・甲と踵で足を固定できているか? 
  できている。
・捨て寸と足指は問題ないか? 
  小指以外はクリアしている。
・蹴りだすのに十分なジョイント幅はあるか?
  左足の幅がやや足りない。

小指は実際に履いて屈曲させないと本当のところはわからない。
ただこの時点でやや窮屈ではあるものの痛みなどはなく、キャップの縫い目とも数ミリズレてはいるのでなんとかなるのではないかと楽観的に考える。
ジョイント幅問題は、03DRよりは狭く、自分の左足よりも幅が狭いことは確かだが、何足かタイトな靴を履きならしてきた感覚からすると、どうということのないレベル。横方向は何とかなることが多いが、縦方向はどうにもならないことが多いと言われるけど、今回の横幅程度なら何とかなるだろうと思う。以前は右足の幅がきつく感じるのが常だったけど、今回は逆に左足。以前足計ってもらって左足が3E判定でビックリだったけど、やっぱり足の形状が変化しているんだね。

ということでサイズは8が良さそうと分かった。
サイズ8の在庫はこの1足のみとのこと。若干履き皺入っているので新しいのがあるか聞いてみたが無いらしい。変な皺の入り方ではないし、他に選択肢がないなら選べないので良しとする。
価格は3割引きとのことで、なんと税込みで3.5万円程。
インバネスは本家では知らないうちに廃盤になっていて、日比谷限定でゴム底版が続いているみたいだけど、こんな価格では手に入らない。インバネスは初めて買った本格靴だったこともあって思い入れがある靴。サイズもそうだし、お手入れでも色々やらかしているからリベンジしてみたいとの思いもある(お手入れリベンジはボカルーカーフの扱いでのリベンジだからこの靴では果たせないけど)。

履き心地は満点ではなさそうだけど、購入時点で満点の靴などなかなか無いはず。フィッティングで一番重視したい甲と踵で足を固定でき、指に問題がないことはほぼクリアできそうなので購入決定。

しかし、ハーフサイズ違うだけで、こんなにゆったりとした履き心地になるんだね。
足のサイズが変わったから買い直しているとはいえ、今までのサイズ選択はタイト寄り過ぎたのかもしれない。タイト寄り過ぎたかどうかは、この靴を履きならして十分馴染んでから結果が見えてくると思う。タイトでない靴を買って、馴染んだらユルユルになって履けなくなった経験もし、タイトな靴を買って、タイト過ぎて履けなくなくなる経験もした。今回のサイズ選びが、自分の現在の趣向にあった履き心地になるサイズ選びになってくれるといいのだが。




さて、この526Fインバネスについて簡単に。
本家レギュラーだった3029SFインバネスの甲革を当時ブリストルカーフと呼ばれていたムラ染めの革に乗せ換えた伊勢丹別注品。どうやらボナウド社製の革みたい。別注品はストレートチップと外羽根5穴プレーントウの2種を販売していた。
インバネスについてはShoe*さんがレギュラー品も別注品も詳しく記事にされているので下記を是非。



プレメンテは凝ったことはせず、水拭き清掃とデリケートクリーム2回とクレムで済ませた。





これでワードローブが内羽根フルブローグ(03DR)とストレートチップ(526F)になった。

ではでは。

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