2022年9月19日月曜日

靴のお手入れ 2022/09/18

 


今日のメンテは、076Fブラッドフォード。
主目的は甲革の銀浮きの処理。



履き下ろしてからまだひと月程度。4回ほど履いただけだけど、甲革表面がちょっと気になるので早めのメンテ。ついでに079Fのストレートチップの方も同時にプレメンテしてしまおうと思う。




気になるのは主に右足の甲。画像ではわかりにくいけれど、何か所か甲革表面に銀浮きというには些細な表面の反射が違う部分がある。大したことはないけれどブラシ掛けや乾拭きでは消えない。雨にも降られてはいないから、おそらく手に付けた消毒液が垂れたとか手洗い後に水が垂れたとかそんなことが原因なのではないかと思う。
履いているときにふと靴を見た時に気になってしまうので、まだ早いけどメンテしてみる。

画像の羽根部分の革の質感が残念すぎる。美しくない。


他にはデスクの椅子の足がぶつかってできた跡。
ラッシュ時の通勤電車での足の置き場争いもコバが傷つきやすいが、実は靴を傷つける一番の大敵はオフィスの椅子だと思っている。


シェットランドフォックスの純正ツリーも調達してきたので、買ってからほったらかしだったストレートチップの方もプレメンテすることにする。


プレーントウの方はクレム載せてあり、ストレートチップはブラシ掛けのみだけど、艶感はあまり変わらない。クリームの化粧効果が小さい革なのかもしれない。



違いがわからない。。
クリームの乗っていないストレートチップのほうがキレイにも思える。




いつも通りに、水拭き、デリクリ、クレム黒で完了。今回は内部は省略。




主目的の右足甲革の表面の違和感は消滅したので、目的は達成。
銀浮き気味なので全体を濡らす必要もあるかもと構えていたけれど、長めの水拭きで回復してくれた。


ついでの、オフィスの椅子でできた跡も隠せた。


ストレートチップの方は、内部にもデリクリを入れた。これで履きおろし前のメンテは十分かな。あとは少し室内履きでジョイントを広げてから履きおろすことにする。


このブラッドフォードが積んでいるフランス製の甲革は、私が今まで扱ってきた革とは特性が少し異なるみたい。肌理はカーフらしく確かに細かいのだけど、何故かあまり美しさを感じない。そして水濡れ耐性があまり高くない印象。今回のメンテもそのせいなのだが、水に濡れた時に、皺近辺の樹脂にダメージ入っている部分はすぐに水が浸透するようだ。水滴で白くなったりはあまりしないが、肌理が膨張して粗く凹凸が大きくなるように感じる。今まで扱ってきた革は、メンテで水分を入れると膨張してしっとりした感じになるのだが、この革は違う感じ。濡れた後にしっかり乾かさないとその肌理の粗い感じそのままになってしまうようで、美しさが損なわれるように思う。
今回のメンテでは水拭きやデリクリ入れの後に、十分乾燥させる時間を設けることで銀面の荒れを整えることに一応成功したように思う。
水濡れで銀面が変化しやすいが、その分、十分乾燥させる時間を掛けられれば回復もさせやすい革なのかもしれない。
濡らすと色落ちもあるし、細かい擦れ跡も消しにくいし、クリーム入れても目で見てわかるような変化は少ないし、水に濡れたら後処理が必須な感じの繊細さのようだし、見た目もそれほど美しいわけでもない。足入れした感じが柔らかいことはとても良い感じ。ラストと足の違いをやさしく仲介していくれている点以外では、まだあまり良い所を見つけられていない。履いているときは結構深く皺が入っているように見えるし。メンテ頻度上げていないと残念感が出やすい革なのかもしれない。

履き心地の方は、ジョイントタイトは馴染んでもタイトなままという印象。
履きおろし前に比べればだいぶ楽にはなったけれど、タイトはタイトでこれ以上は変わらないだろうと思えるところまですでに馴染んだ。足が小さい時間帯はとても快適でいうことない履き心地。懸案の踵は履き初めに比べるとやや緩くなったが、抜けるようなことはまったくなく一安心。夜に飲みに行って足が大きくなるようなときはタイトさが際立ってきて結構シンドイ感じ。
ジョイントタイトな靴なのでビシッと心を引き締めていきたい日などに履き、飲み会のある日には履いて行かないようにして、ローテしていくことにする。

外羽根でも踵が少し靴擦れになったから、内羽根は予めバンドエイド貼って履き下ろすことにしようと思う。

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