2016年12月19日月曜日

靴のお手入れ 2016/12/18


今日のメンテは02KRBH。
目的は履き下ろし前のメンテナンス。
情報がなくてどんな革なのかよく解らないけれど私なりのオーソドックスな履き下ろし前のメンテをする。



手入れ内容
・濡れ雑巾で全体を拭う
・ステインリムーバーで汚れ落とし
・濡れ雑巾で拭う
・デリケートクリームを数回に分けて塗り込む
・濡れ雑巾で拭く
・乾いたら乾拭き
・クレム1925黒を2回に分けてペネトレイトブラシで塗布
・暫く置いてから化繊ブラシでブラッシング
・Tシャツで余分なクリームの除去と磨き
・クローブで仕上げ

靴紐を外したらまずは毎回苦戦するシールはがしから。


エアローテションの靴底形態などは進化を続けているが、このシールの進化速度は遅いようだ。今回は以前リーガルの店員さんに教えて貰った、防水スプレーを掛けてから剥がすという方法を試してみることにした。
結果は


あら不思議、店員さんの言う通りとても簡単にあっという間に剥がすことができた。所用時間は10秒くらいか。
防水スプレーをシール全体が湿る程度に極短時間噴射した後、すぐ剥がしたらなんの難しいこともなく、いとも簡単に綺麗に剥がすことができた。防水スプレーで多少ライニングが湿るが乾けば跡が残るでもなく、履いて違和感があるでもなく全く問題なさそう。
いままで残ったノリをペタペタと剥がしていた苦労はなんだったのだろう。
教えてくれた店員さんに感謝。

さて、今回は履き下ろしに備えてのメンテでどのようなメンテにするか色々迷う所ではあるが、あれもこれもと複雑にするのはやめてシンプルにすることにした。リムーバー・デリケートクリーム・クリームとオーソドックスな工程だけにする。

箱から出した状態の甲革はあまりクリームが入っていないマットな感じに思え、ブラッシングと乾拭きで艶感が見違えるように出たので、出荷時のメンテはそれほどされていないか、メンテされていてもかなり時間が経過しているのではないかと思われた。

なので、デリケートクリームとクリームを革の状態を見ながら必要と思えば、通常のメンテ時とは量を変えることにした。

リムーバーを掛けてもコットンパフはあまり黒くならない。ほとんどクリームは塗られていないようだ。何かクリームが乗っているよりスッピンに近い状態の方が、革の地の表情が見られるので私は良いと思う。

次にデリケートクリームを指で入れていく。購入時に店舗で試し履きした際にレースステイに皺が入ったので、結構乾いているのではないかと思い、少しずつ数回に分けて入れた。
よく吸収するかと思いきや、浸透速度はそれほど早くない。そういう特性なのかも知れないので、革にしっとり感を感じるまで根気よく塗り込んだ。

塗り込みを終えたら、濡れ雑巾で軽く拭う。デリケートクリームで毛穴が詰まることがあるそうなので、気休めに拭いている。塗りすぎて白く跡が残ってしまった場合も水拭きすれば綺麗になる。

水拭きの水分が乾いたら乾拭き。
これだけで結構艶が出てくる。このあと30分程度置いてからクリームを入れる。

クリームは何を使おうか迷ったが、01DRのベガノカーフと比較しやすいようにクレム1925にした。
ウエルト中心に少し多めに入れ、アッパーにもブラシで薄く伸ばしていく。デリケートクリームを多めに入れたけれど、それでもよく吸収されるようで一度全体に伸ばした後に、追加でもう一度クリームを全体に伸ばした。

ここも20分程度置いてからブラッシングと乾拭き。結構艶が出たけれど、表面の凹凸感はやはり強い。肌理の細かさ・荒さというのは見た目にわかりやすいものなのかも知れない。




光の加減もあるのかも知れないけれど、見る角度によって印象が随分異なるように思う。これからメンテを繰り返していったらどんな風になっていくの楽しみだ。

履き下ろしまでにもう何度か今日と同じメンテをしてから皺入れをして履き下ろすつもり。履き下ろしは年明け以降になりそうだ。

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