2016年12月18日日曜日

REGAL 02KRBH ~買いました~


買うつもりは全然なかったのにブラリと立ち寄ったリーガルでストレートチップを購入した。



このモデルは2016年の春夏モデルとしてリリースされたわりと新しいモデル。既に秋冬モデルがリリースされたもののエアローテーションシステムを搭載したモデルとしては最新。踵の赤いポンプの色変更を要望していた私としては、要望が満たされたモデルだったので気にはなっていた。

リーガルのポイント制度が来年4月に変更されるのと、最古参の靴が引退状態なので、年明けのセールをみてからもう1足買い足そうかなと思っていた所だった。02KRについて店員さんから01DRと同じ木型を使っていると聞いたことで俄然興味が強まり、お気に入りの01DRと似通った形状と、ある程度似ているその履き心地、馴染みのある底材で、自分の要望も叶えられたモデルということで、その場でお買い上げとなった。


左:02KR 右:01DR

甲革は牛の表革が使われている。
詳細出自は不明。店員さんによれば国産のキップで産後9ヶ月前後の革。問い合わせ窓口によれば銀付きの柔らかい革とのこと。
パッと見は、肌理の凹凸感が強めなものの、肌理自体は荒くもないという印象。革は見ても未だによくわからないけどあまり悪い印象はなく、黒だけど銀色っぽく反射する感じの普通の革かなと。


底材はリーガルが押しを続けているエアローテーション。私が持っている30ERシリーズのそれと比べると改良されている(と思う)。靴底の厚さが薄くなり、ポンプも大型化して色はヒールトップと同色に。トレッドパターン(?)も変更。この薄型の靴底自体は30ERシリーズの次の21GRシリーズで既に採用されていたが、21GRのポンプ色は赤、今作から変更になった。
靴底の踏まずには銀色のプリントでエアローテーションのロゴがある。このロゴ、私はない方が良いのだがどうしても存在感を示したいらしい。ポンプ色が変更されたことで良しとしよう。


左が31ERのサイズ25.5。右が02KRの25。サイズ違うから一概に言えないかもしれないけど、靴底は薄くなっている。





この靴のもう一つの売りは踵の少し手前にある成型モールド(上3画像の最初がわかりやすいかと)。踏まず部分(中足骨付近)が盛り上がりがあっていて足の前のめり対策とフィット感・装着感の向上を狙っているらしい。
この部分にハッキリとフィット感を感じる手持ちの靴に3085SFがあるが、それとは少し感覚が異なる。3085SFの方は癖付けされた中底の自然なフィット感だが、この02KRは”スポンジがここに入っています!”という主張が強く(感触は柔らかいが)、少し不自然な感じ。好みの分かれる所かと。馴染んでいってどう変わるか興味がある。





上が01DRと、真ん中は31ERと並べた画像。02KRの鳩目の数は6個でウエルトの縫い糸も隠れてはおらず、360°ウエルテッド。縫製は01DR程細かくはなく31ERと同等かと。レースステイ周りの縫製デザインも31ERとそっくりで閂も同じ。靴の形状や雰囲気は01DRに通じるものがあるが、造りに関しては同一木型と表革を使っていること以外に01DRとの共通点は少なく、31ERとの共通点が多い。この靴は31ERの進化系という要素が色濃いように思える。或いは、この価格帯の靴の標準的な仕様なだけかも知れない。




サイズは今回25をチョイス。01DRは25.5で履いているがハーフサイズ下げてみた。踵付近の成形モールドのせいか踵の造形のせいか踵の座りが心許なく感じるのと、中底の沈み込みが大きい構造なので羽根の閉じきり回避も目論んで小さい左足に合わせた。右足は相当にタイトだが、足が負けないよう心して履き慣らしていこうと思っている。


右が01DR。サイズが違うとはいえ踵部分の造形が随分違う。特に高さの違いが顕著。01DRの内側が特に高い。この違いも踵の座りが悪いと感じる要因かと。踵の作り自体も特に絞り込まれている感じもなくフィット感はあまりない。(試し履きしただけでの感想)


土踏まずの絞り込みも01DRと比べると少し穏やかなように見える。ここら辺は木型が同じでも調整が効く部分なのだろうか。このことも踵部分のフィット感、ホールド感に影響しているのかもしれない。

もう一つ気になる点は、出自不明の甲革の皺特性。試し履きで足入れしただけでレースステイに皺が割とハッキリと残っている。気にし過ぎかもしれないけど、大味の美しくない皺が入る可能性もあることを覚悟しておこうと思う。



まだ試し履きだけだけれど、装着感は踵部分を除いては01DRに似ているように思う。ハーフサイズさげたので、01DRで気になった一の甲と二の甲の間の足との隙間は随分小さくなった。ただ底材が柔らかいせいで紐の締め具合が定まらない。キツく締めればそれだけ中物が沈むような感じがして沈み込みが安定するまでは紐を結び直しての調整が必要となる頻度が高いかも知れない。
踵は前述した通り少し頼りなさげ。まだ屈曲させていないからはっきりとは分からないけど、暫くは踵が抜けやすいかも。まぁ履き込んでいったらどんな履き心地になるか楽しみだ。

30ERシリーズでは頼もしかった雨水侵入への耐性はこの靴ではあまり期待していない。アウトソールがセメンテッドだった31ERとは違い、縫い糸が露出しているから31ERよりは浸水の可能性は上がるのではないかと。

シューツリーはスレイプニルのサイズ40をチョイス。ツリーの甲が少し高い感じがするのと、バネが閉じきりに近いくらいキツキツな状態。踵は成形モールドのせいか少し浮き気味。馴染みが進めばよりフィットしてくるのでないだろうかと期待。

と、ここまで率直な印象をつらつらと書いてきたものの購入したばかりで不安要素の記述が多くなってしまい、あまり気に入っていないように受け取られるかもしれない。
だが、この02KRは私の関心を引きつける要素をたくさん持っているし、このオーソドックスなデザインはとても気に入っている。
傍から見たら表革を採用して質感が向上したエアローテーションモデル最新型とも言えるし、高価格帯で人気の01DRの廉価版的な捉え方もできなくはないかも。
正直この靴の金額を出すのであれば選択肢は他にいくつもあったのだが、この靴を購入したのも何かの縁。末永く付き合っていきたいと思う。

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