2016年12月24日土曜日

靴のお手入れ 2016/12/23


今日のメンテは02KRBH。
先週の履き下ろし前メンテと内容はほぼ同じ。
初メンテ後は毎日1~2時間程度室内で履いて足馴染みを進ませている。
履いていた時間は合計で6時間程か。
まだ大きく屈曲させてはいないが少しづつこの靴の履き心地が見えてき始めたように思う。



お手入れ内容
・濡れ雑巾で水拭き
・ステインリムーバーでクリーム落とし
・濡れ雑巾で水拭き
・乾拭き
・デリケートクリームを指で塗り込む
・濡れ雑巾で軽く拭う
・乾拭き
・ブラッシング
・クレム1925黒を極々少量をペネトレイトブラシで伸ばす
・化繊ブラシでブラッシング
・Tシャツで乾拭き
・馬毛ブラシでブラッシング
・グローブで仕上げ


初メンテ後のこの数日間、暇を見つけてはブラッシングと乾拭きに勤しみながら数時間の履き慣らしをしたら、すこし馴染み始めてきたので、そろそろ屈曲させようと思い、その前にもう一度クリームをいれておこうとメンテを実施した。

履き下ろし前のメンテや皺入れ、ぐにゃり曲げが本当に必要かと聞かれても、私は明確には回答できない。
ただ、履き下ろし後に何か残念に思うようなこと(例えば皺の入り具合や靴擦れの度合い、爪先の減り具合等)があった時に履き下ろし前にああしておけばよかったなどと後悔しないようにという点でやる意味があると思っている。

さて、最後のメンテから数日しか経過しておらず、外で履いたわけでも無いので靴自体は至って綺麗。皺の入り方がキツいかもという私の勝手な憶測から、皺入れ前にもう一度クリームを入れておくことにした。


まずは雑巾で全体を軽く拭う。雑巾にはクリームの付着はほとんどない。そのあとステインリムーバーでクリーム落とし。上画像は左足だけリムーバー掛けたところ。肉眼だと艶感が顕著に落ちているのがわかるのだが画像ではあまり変わらないかな。


上画像は両足ともにリムーバーを掛けて水拭きしたあと乾拭きした画像。スッピンで乾拭きしたらどんな状態になるのか興味があったのでやってみた。本当はブラッシングもしたかったが、クリームの付着を避けたかったので乾拭きのみ。
スッピンに乾拭きだけでも艶って出るものなのだと初めて知った。


その後、デリケートクリームを指でしっかりと塗り込んで表面が乾いたらまた軽く水拭き。この後はクリームを入れる工程なので、クリームの付着を気にせずにブラッシングをして乾拭きしたのが上の画像。
この上クリームを入れる必要を感じない程に艶が出ている。スッピンでも艶は出るし、デリケートクリームを入れればさらに艶がでる。デリケートクリームにはろうは入っていないはずのにな。この革特有の事なのかどうかは他の靴で試してみない事には断言できないけれど、恐らく一般的なことなのだろう。
きっと知っている人にとっては「何を今更」なことかもしれないが、私は今日初めて理解した。お手入れのわからない部分が少しわかったようなする。
艶はクリームやワックスに含まれるろう分によってもたらされるものと今まで考えていたが、それだけではなく革自体が艶やかさをもっていて、革自体の艶とクリームやワックスの艶が合わさったものを靴の艶として私たちは目にしているということか。
革そのものが艶をもっているならば、その革の艶をより引き出してやりたいものだ。クリームやワックスはいうならば化粧みたいなもので、化粧の下にある地肌そのものを輝かせることこそ、艶やかさや美しさの根本なのではなかろうか。
では革自体の艶を引き出す方法はどのようなものか。
適度な水分、油分とブラッシングと乾拭きくらいしか思いつかない。油分は加減がわからないから程ほどにいつもやっているようにクリームで補給して、水分は履けば補給。とすると大事なのはブラッシングと乾拭きかな。お手入れの基本事項だ。基本をしっかりやしていれば、革を良い状態に保てる、或いはより良い状態にできる可能性がある、ということなのかもしれない。
これからはブラッシングと乾拭きへの意識をもっと高めてみようと思う。

閑話休題。

最後にあまり必要を感じないものの、表面保護の為に極々薄くクレム1925を入れる。今回は米粒でいったら1/5粒くらいかな。暫く置いてからブラッシングと乾拭きで仕上げ。




極々少量でもクリームを入れるとギラッとした艶感が増す。箱から出した状態と比べると随分良くなったような気がする。明日あたりにでも屈曲させて皺入れしてみることとしよう。

数時間足入れしてわかり始めた履き心地については機会を改めて。

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