2016年12月31日土曜日

2016年

2016年大晦日。

靴に纏わる2016年を一言で云えばメンテに迷走した年かと。

2月の積雪後のメンテでクリームが靴表面に積もっているのに気付いたのを機に、クリームの必要性や頻度、クリーナーの使用方法をどうすべきかなど思考と試行錯誤を繰り返したことが最も印象に残っている。これからも試行錯誤が続くこととは思うけれど、今はブラッシングと乾拭きを根幹とするメンテ方針に定まった。
『靴の手入れに王道無し。』
基本を実践して身につけてこそ、その先にあるものの意味と必要性が理解できるようになるのだろうと今は強く思っている。

水洗いにも挑戦してみた。手間はかかるものの革の状態は良くなるように思え、タイミングを計ってまた実施しようと考えている。リスクがよく見えないのでその頻度を高くする積もりはなく、今の所数年に一度程度が良いのではないかと考えている。

昨年末に思っていた2016年は”休日も革靴を満喫する”は、これは大いに満喫した。W10BDJと今年買い足した3085SF。天候や行き先によってスニーカーの日もあったけれど、大袈裟に言えば、休日の殆どをこの2足で過ごした。たまに履くスニーカーは装着時間が長いと蒸れを感じるし、フィッティングはイマイチだしでスニーカーを選ぶ頻度はとても低くなった。
雨を気にせずに履け、公園の遊具でも動き回れる、フィッティングの良い革のスニーカーがあったら欲しいかも。

今年購入した靴は2足。
3085SFと02KRBH。
この2足は私のフィッティングについての考えに大きく影響を与えているように思う。3085SFは今までにないフィット感で、フィットするという感覚はこういうものだと教えてくれているように思うし、02KRBHは同じ木型の01DRと比べることで、底材、中敷きの違いによる履き心地の違いと踵がフィットすることの重要性を気付かせてくれているように思う。

フィッティングとサイズ選びはあのShoe*さんでも10年かかったそうだから、定まるまでに相当な時間が必要なように思うけれど、緩慢ではあるがその道程で歩を進めているような感覚はある。

革底靴を履き始めて2年と少し経過し、足馴染みが進むとどのように靴が変化し履き心地が変わるのかを多少は解ってきたから、購入時に2年後の履き心地を想像しながら選ぶようになってきた(その想像が正しいかどうかは…)。
試し履き時の履き心地とフィット感だけで選んでいた以前よりは進歩していると思いたい。革底靴経験が5年10年と長くなれば、未来の履き心地を想像する精度は今より上がるのだろうと(期待を込めて)思う。その精度が高くなれば、フィッティングの好みや足の形状に変化があっても、柔軟に対応できるようになるのではないだろうか。

2017年は、今ある靴達の維持管理がメインになりそう。33ERや3029SFなど手持ちの靴の修理費用もボツボツ必要になりそうな状態なので、新規購入はハードルが高いかも。うまくやり繰りして資金ができたら、ボックスカーフのストレートチップか、526Fを買い足したいと思っている。革は未だによくわからないけれど、ボックスカーフがどんな革なのか興味があるし、ブリストルカーフも足あたりや質感が好きなので、買えるうちにインバネスの伊勢丹別注も購入しておきたい。

この備忘録を見に来てくれる人の数が、鈴木さんが紹介して下さって以降随分と多くなったので、更新頻度を上げた方が良いのではなかろうかとか、もっと気の利いたことを書くべきだろうという思いはあるものの、スタンスは変えずに今のままにする。
この備忘録は、メンテ内容やその時々の考え・思いをそのまま書いているので、革靴初心者のメンテナンス失敗迷走記録的な要素が強いように自分では感じている。見に来てくれている人の何かしらの役に立っているかどうか疑問なので、来年は役に立ちそうな情報なども偶には伝えられるようにしていきたいと思う。



今年も一年ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。

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