2022年8月7日日曜日

REGAL W121 ~買いました~

 


ワードローブ再構築の第4弾は、ストレートチップのW121。
これで一週間のウィークデー分のワードローブが完成した。

当初は01DRを考えていたものの、最近再び値上がりしたらしく税前で4万。発売開始の9年前からは6千円、消費税率の引き上げもあって税込み価格では8千7百円の値上がり。最近の電気料金の値上がりも目を瞠るものがあるが、靴もかなり値上がりした感がある。この靴は2千円高くなったのかな。01DRと同じ4万が今現在の税前価格。前は01DRより高かったから、国産の甲革を使った靴は原材料費高騰の影響が少ないのかもしれない。


01DRはサイズ感をわかっており試着は特に必要ないのでネットで調達しようかとネットを徘徊していたところ、01DRより安くて履き下ろしていないこの靴を見つけた。サイズも新しいマイサイズっぽい26。
足の大きさが変化してからW121を試着したことはないが、以前サイズ25.5を何度か試着したときのサイズ感を考えると、おそらくサイズ26でクリアできるはず。不安は甲の高さが高すぎないかな、くらい。
W品番の靴はネットにあまり出回らず正価以外で買える機会は少なく、特に履きおろし前でB品でないものは希少。
そしてこのW121の現在価格は01DRと同じ価格の4万だけど、この靴につけられている価格は靴単体で箱なしだけど3割以上安い価格。
リーガルのBOSラストモデルも兼ねているので、この靴で履き心地がわかればBOSする場合の最も大きな不安要素である、履き心地と歩き心地がわかる。
今ワードローブにあるインバネスはラウンドトウだが、このW121はスクエアトウでやや違いもある。
とまぁ色々と理屈を捏ねて、履きならしたことのないW121を試着もせずにポチった。

で届いたのがこれ。





2016年8月生産かな。6年前か。


試し履き程度かな、フットプリント無し。


いかにも試着サンプル品ですって感じのロゴ。



カラス仕上げ。


サイズに加え、Eというウィズ表記も。Eと表記されているけど、足囲は2Eというわかりにくい表記。



02KRとかで見たことある感じの皺の入りかた。国産キップは荒い皺が入る傾向があるのかも。


一番下の鳩目の左右の間隔が開いていて、上に行くに従いやや閉じ、また開いていくという、甲の締め具合の調節ができそうな鳩目の打ち具合。




肌理は揃っていてとても綺麗。出し縫いの糸は隠れているが、コバの張り出しが少し大きめな印象。


肉厚だけど、しなやかで柔らかい感触の甲革。光り方や触った感じは先に買ったショーンハイトの既成モデルのものとは少し違う。もう手放しちゃったけど02KRの革とも違う。国産キップと一括りで表記されるけど、きっと色々グレードがあるんだろうね。



前オーナーが試着段階で入れた履き皺。変な風には入っていないから問題はなさそう。

6年前の靴で保管状況は不明。見て触った感じ革の状態は特に悪くも無さそうなので普通にメンテナンス。




試し履きした感じだと、右小指がやや潰され気味だけど、他はいたって普通な履き心地。指は履いてるうちに気にならなくなるレベルかな。
ショーンハイトや01DRのような指先の自由度が高い靴に比べると指先の横方向の自由度は低いが、インバネスよりは余裕がある感じ。指が多少窮屈なのはスクエアトウってのも理由の一つかもね。
一の甲の高さはインバネスやショーンハイトよりも低く、01DRと同じくらいかやや低いかな。ジョイント幅は01DRよりやや広めかな、そんなに差はないと思う。二/三の甲も01DRよりやや高いかもくらい。ウエスト周りはややデブッチョな感じがしなくもないが緩いって感じでも締めてくるって感じでもない。踵は特に大きくも小さくもないような感触。鳩目の一番上をしっかり締めると履き口周りで足をカチッと固定でき、踵が緩いという感覚は今のところない。
ジョイントと踵で足が前後方向へ動かないように固定され、紐をキッチリ締めると甲と履き口周りで上下方向に動かないように更に固定されるような感じ。メリハリとかここが心地良いとか何か訴えてくるような履き心地ではないが、ごく普通の履き心地で普通に足を固定できそう。


見た目は何の変哲もないごくごく普通のスクエアのストレートチップ。履き心地も特に特徴のないごく普通の履き心地(まだ試し履きだけの段階での印象)。でも、だからこそBOSラストなんだろう。
リーガルの考える革靴の基本がここに凝縮されているような気がしてきた。
そのスタンダードそのものがこのBOSラストのラインナップであり、そこから甲革やソールで自分好みに色付けできるのがパターンオーダーという位置づけなのかな。
そしてBOSは国内外でも屈指の製靴技術を持つと聞こえてくる新潟のチヨダ。リーガル最高の技術をもってスタンダードもパターンオーダーも製靴し、リーガル本気のクオリティで作り上げるBOSとそのラストモデル達。
このBOSラストモデル、あまり評判になったりしない地味な靴だけど、売るためや訴求する為に変な色を付けていない所がこの靴の良い所なんじゃないかと思う。いわば、リーガルが靴造りそのものだけに真正面から真剣に取り組んだ靴なんじゃないかと。
今まで、BOSシリーズはなんか垢抜けないちょっと時代の好みからズレてるようなイメージを持っていたけど、この靴を買って試し履きしてみたら、私の好む”地味だけど、実は凄いんです”を地でいく正統派なんじゃないかと気付いた。
パターンオーダーする人が後を絶たず長く続いていることも悪い靴ではないことの証明の一つだろうし、シェットランドフォックスの靴達も作っている工場で作られていることも、悪い靴ではないことの証明になるような気がする。
ちょっとBOS関連見直してみようと思う。このラストが足に合うのか楽しみ。


さて、これで一週間を回せる数の靴が揃った。
ストレートチップ2足、外羽根5穴プレーントウ2足、内羽根フルブローグ1足。
スーツ着る環境のほうが相応しいワードローブかな。
この後は、新しく買った靴達を足に馴染ませながら、ボチボチとノンビリ買い足して行きたいと思う。馴染んでる靴が一足しかないって、今までの経験からすると足が悲鳴を上げそうなかなりマゾな状況が想像されるけど、タイト目の靴はないに等しいので、それほど苦労せずに乗り越えられるんじゃないかと楽観している。
馴染ませはなんとかなるとして、ノンビリ買い足しの方はどうだろう。
色々と情報集めて試し履きしに行ったりしていたから、靴への熱が高まったままなのよねぇ、ブレーキかけられるかどうか、ちょっと心配。

ではでは。

2 件のコメント:

  1. 着々とワードローブが揃っていますね。素敵です。
    リーガルが作る真面目でスタンダードな靴って、いいですねぇ。

    SH111-4、私はヤフオクで中古を買って、足に合わせてシングルEにつり込み直し・全敷仕様に調整してもらいました。

    平日用の革靴が一通り揃ったら、次は休日用の革靴ですかね〜?

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  2. さかぐちさん

    コメントありがとうございます。

    釣り込み直しですか、、本当に融通を効かせてくれますね。
    私が伺った時は残念ながらサンプルがありませんでしたが、シングルEの木型、試し履きしてみたいです。
    SH111-4は一の甲から二の甲にかけての甲外側が余っていて、履いていてとても楽なのですがちょっとダブついている感があるので、もう少し甲回りが小さくなるシングルEがどんな感じなのか気になります。。

    オフ用の靴は2235黒茶があるので、あまり困っていないのです。
    思えばこの2235が足の変化に気付くきっかけだったような気がします。
    ワードローブ再構築は、2235から、つまりオフ用の靴から既に始まっていたように思います。

    実験したりサイズ上げて買い直したりして5足目までブログで記事にしていますが、
    実はもう一足履きおろし前の靴をストックしてあったりします。
    それに加え、W10BDJも短時間なら指に負担もかからないようなので、放出するかどうか、慎重に様子を見ています。

    なので、今欲しいと思っているターゲットの靴達は基本オン用の黒靴。
    こんな靴談義していると、ますますブレーキを踏む力が弱まりそうです(笑)。

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