ワードローブ再構築第3弾は、外羽根5穴プレーントウ。
オーソドックスなプレーントウ、手頃な価格のがあったじゃないかと思い出して柏へ行ってきた。
革靴に興味を持って間もない頃、今から6,7年前にGoogle+のコミュニティで話題になってたショーンハイト。そう、ショーンハイトに手頃な価格の普通なプレーントウがあったのを思い出した。Shoe*さんが記事にされたときは、購入計画の優先順位の高い靴だった記憶があるが、なんだかんだで未購入のままだった。最近はコロナの影響で柏本社へ行くのもアポが必要だそうで、アポ取りも結構難儀した。
時間ある日でやっとアポ取れた後に、HPで営業日確認したら休業日だったりして心配になり、当日に確認の電話を入れたりしたのだが、先方がだいぶ融通を効かせてくれたようで、無事試着の機会を得ることができた。ブリティッシュタイプの26を履かせてもらい、緩い感じがしたので、ハーフ下の25.5も履かせてもらう。かなりタイトに感じてタイト過ぎないか悩んだが、痛い所がなく点であたるような箇所もないので、思い切って25.5で履いてみることにした。
しかし、帰宅して夜に試着すると幅がタイト過ぎて小指が死んでいる状態。次の日の夜も帰宅後に試着したけれど、同じく超タイト。これは履きならせないとギブアップし、ダメもとでサイズ交換の相談をしたら受け入れて下さった。わざわざ試着しに行って面目ないことこの上ない。東立製靴さんには大変ご迷惑をおかけしました。
試し履きを店舗でするときはいつも気を付けないとと思う。
最近感じているのは、店舗だとタイトさを半分くらいしか感じていないのではないか、ということ。
帰宅して家で試着したときの感覚と、店舗で試着した感覚に乖離が大きいことが多い。
乖離の要因は、主に二つかと。
・足の状態が異なる
・精神状態が異なる
足の状態は、一日の中で浮腫んだり浮腫みが引いたりして大きさが変わるが、試着する時間帯が日中だと、浮腫みが少ない場合が多いので足が小さめの状態で試着となる。もう一つは試着しに歩いて行くわけで多少なりとも運動した後の試着になるから、これも足が小さめの状態で試着することにつながる。試し履きしてから10分とかじっと座ったり立ったりしていても、そんなすぐ浮腫むものでもないから、これは大いに意識する必要がある。
精神状態は、多分昼間は夜に比べると興奮している状態で、靴の試着となるとワクワクして余計に興奮しているのではないかと思う。そのせいか、痛みやキツさなどに対する感覚が鈍っているような気がする。
というようなわけで、昼間試着するときに感じているキツさタイトさは半分程度と思うようにしている。私にとってベストな試着方法は、自宅でサイズ違いの靴を用意して履き比べることのような気がする。確かアマゾンとかだと返品可のお店でそんな方法とれるという記事を見た記憶があるから、こんど気になる靴があったら利用してみることも検討してみようと思う。
で、届いたサイズ26の靴がこれ。
どうやら踵の縫い合わせはドッグテイルに更新するらしく、この市革のあるタイプはセール中で、税込みで2万を切る価格で購入できた。
私の見る限り作りはしっかりしているし縫製もキレイ。ウエルトの縫い糸も上側は隠れていてこの価格というのは驚き。話には聞いていたけれど実物を手に取り履いてみると、改めて凄いことだと実感した。独自の木型を持ち、デザインパターンも作成して、裁断、縫製、底付け、仕上げ、すべて自社でできるからこその価格なんだろうなぁ、などと素人なりに推測。デザインパターンも自社でってところがパターンオーダーでの細かい仕様変更注文にも対応できる強みを発揮しているんだろうなと。
靴のスペックや履き心地などは語り尽くされている感があるので、印象に残ったことだけ少し。
履き心地は(まだ試し履き段階だけど)評判通り足に優しい印象。痛い所がなく、指の自由度は高く踵は昔ながらのリーガルよりは小さめだけど、食いつく感じでもない。甲はやや高めかも。01DRより各所大きなサイジングかと思ったけれど、私の足の大きさだとほんの少し大きめかな?くらいでそれほどの違いはないように感じた。
あと、使われている山陽のキップは少しバラつきがあるのかもしれない。
右足内側のカウンター部分にトラなのか血筋なのか色目と表面が違うだけなく若干皺が入っている。
これは左足外側のカウンター付近。ここも薄っすらと縞模様。
右足の甲外側。牛が生きているときの傷かな。
ここは写りにくいけど、傷が治癒したのか少し光の反射が異なる部分。
左右でやや毛穴の粗さが違う感じ。粗い右足のつり込みがやや甘かったのかもしれない。クリーム入れながら表面を撫でていくとザラザラ感の強いところ、滑らかな所とがあることがわかる。
とまぁ細かくみれば粗がある。リーガルならリジェクトされてファクトリーで売っていそうなペアだと思わないでもないが、革の見た目の問題だけで靴として実用上の問題はなさそう。見た目の問題も階段を上る時に後ろの人が踵を見たら、ひょっとしたら気づくかもねというレベルのことなので、私はそれほど気にしない。試着やサイズ交換で迷惑かけているので猶更どうこう言うつもりもない。ショーンハイトはブログやSNSでも結構な数取り上げられていると思うけど、このペアと似たような状態というのは目にしたことがないし、マイナスの情報自体を目にしたことが無いので、きっとこのペアが偶々そうだったんだろうと思う。これもこのペア特有の味だし。
国産の甲革を使い(アウトソールはイタリア産らしい)メイドインジャパンの革底グッドイヤーウエルトの革靴がこの価格で手に入るって、かなり希少だと思う。
少しグレード上げた革を乗せてパターンオーダーしても尚手頃な価格だから、履き馴染んで履き心地が好みなら、オーダーも考えてみようかな。
特にライニングが乾いているように感じたけれど、少し潤ったのかしなやかさが増した。
革底のメンテは少し表面が削れてからにしようと思う。
これでローテ組める靴が4足になった。まだ心もとないかなぁ…。
さて、早速履き下ろしてみるとしよう。
初めて書き込みます
返信削除2回のブランク以前から、shoe*さんのブログと共に、参考にさせていただいてきたアラフィフ者です。再開、うれしいです。
足と精神状態の違い、あるあるですね。サイズ選択はいつも悩みます。同様の状態で今はberwickの靴がタイトでしんどいです。
ショーンハイトはSH416の既成靴を気に入って、SH111のsingle Eを試し履きし、フルブローグでorderして履いていますが、自分にはこちらがよりfitしています。
今後も発信、楽しみにしております。
コメントありがとうございます。
削除サイズ選びは難しいですね。緊張感と悩ましさに悶えますが、醍醐味の一つと感じています。
シングルEでよりフィットして良かったですね。2Eは馴染んできて甲が余ってる感じが更に強くなってきたので惹かれます。
ボチボチと更新は続ける積もりでいます。時々覗いて貰えると嬉しいです。
宜しくお願い致します。
以前より拝見しておりました。
返信削除リーガルの靴をメインに履いていますが、ショーンハイトのプレーントゥに興味を持っています。
また、ブラッドフォードのストレートチップも履いています。
ショーンハイトとブラッドフォードとのサイズ感の違いなど、教えて頂けると幸いです。
リーガルで23cm、シェットランドフォックスでは23.5cm程度のサイズなので、他のメーカーの選択肢がかなり狭く、当該プレーントゥが気になっている次第です。
コメントありがとうございます。
削除ブラッドフォードとSH111-4とのサイズ感ですね。
サイズ26の079FとSH111-4と比べてどうかを考えてみると、イメージとしてSH111-4はブラッドフォードよりハーフサイズ大きいか、更にもうクオーターサイズほど大きくしたようなイメージが近いのではないかと。ワンサイズだと大きすぎるように思います。。というのも私にとっては爪先から二の甲手前までの高さがありすぎるように感じる事からそんな印象になります。長さはショーンハイトの方がやや長く幅もショーンハイトの方が広いです。大きく広いですがその割合は爪先よりの紐から爪先にかけての部分でより顕著な感じがします。
今履いておられるブラッドフォードが緩めならワンサイズ下から、タイトめならハーフ下から試ししていけると良いのかも知れません。
可能であればサロンや本社或いは催事会場での試し履きをお薦めします。
足に合うと良いですね。
今後とも宜しくお願いします。
ありがとうございます。
削除少しサイズ感のイメージが湧きました。
が、、実際に履いてみないと足に合うかどうかが重要ですね。
催事会場が近場に来ることがあれば、ぜひ試してみたいと思います。