2020年8月9日日曜日

靴のお手入れ 2020/08/09


今日のメンテは修理から戻った02DR。
主目的は保湿補油。

解れも修理したので、あとは水分油分を補充すれば良いかなと。









ソールは撮り忘れたけど、内部の埃の溜まり具合から見るに
メンテ後それほど履いて無さそう。
ソール、内部は省略し保湿補油をメインに、踵のガビガビを手入れする。
それから、雨濡れでふやけた感じの右キャップをもう一度濡らしてどうなるか試してみる。

メンテ内容
アッパー
・水拭き
・ステインリムーバー
・水拭き
・水濡らし(右足用のみ)
・デリケートクリーム
・水拭き
・乾拭き
・クレム1925黒
・化繊ブラシ
・拭き取り
・馬毛ブラシ
・乾拭き

ソール
・水拭き


リムーバー掛けて水拭き終わって乾かしたところ。
右キャップ(向かって左)はぼやけてる。
濡れてふやけているように見えるけど、乾かしてこの状態。
クレムを厚めに載せて誤魔化していたけど、クレム落とすとこの状態。



上が左足用、下が右足用。
こうなった原因は主に雨濡れ。
濡れたのなら、もう一度濡らして乾かすというのをやってみる。

前回04MRで濡らしてデリケートクリームを多めに載せたら、
同じように表面がぼやけてしまったので、
恐らく、こうなった原因は雨濡れでふやけた革にデリケートクリーム(油分)を
入れすぎたことが原因でなるのではないかと思い当たった。

なので、濡らして乾かしてみる。銀浮きの対応と同じ手法。
革内部の油分と濡らして革に入る水分を乳化させて乾かし、油分も飛ばす。
雨濡れで革から油分が奪われる原理を使って、油分を抜こうという試み。


01DRの時と同様、キャップのみ濡らして、、、
と思ったらあっという間にバンプにも水が浸透。
乾燥させてバンプ部分に跡が残らなければそのまま続行と思ったけれど、
乾燥させたら案の定、軽く塩が浮き上がったので、
靴全体を濡らして乾燥させた。


右足用のみ濡らした状態。
やはり水分が入ると革は膨張するね。
羽根の開き具合が、随分閉じた。


大分乾いてきたかな。
左足用はデリケートクリーム入れて水拭きして乾拭き。



乾燥を待つ間に、あんまり撮らない、靴の内側の画像。
踏まずのエグれが凄いな。
艶もこれで十分に思う。


さて、丸一日掛けて乾燥し、
薄くデリケートクリームを載せ、水拭きして乾拭きした。
左足用と条件を一緒にした。
表面の違いはややマシになったような。
そう望んでいるだけかな。



まだ腫れぼったい感じだけど、マシになったような気がする。



メンテ前に比べると、テクスチャーが細かく見えている?



もっと寄ってみたけど、下画像が問題の右足用。
改善がみられるような気がする。
もしかすると、濡らして油分を飛ばすというのは可能かもしれない。

もう何回か、濡らして乾かしてを試してみたいけれど、
時間が掛かりすぎるのと、あまりに急激に抜くのも悪影響があると困るので、
今回はここまで。
また次回のメンテの時に、この工程を加えることにする。


クレムを載せていないこの段階では左右差は縮まった。


クレム載せてボヤけが少し戻ったような気もする。
薄く載せたつもりだけど、油分がまた追加されたからかな。






最後に紐を通して完了。
ガビガビはあまり補色できなかったけど、
キャップも改善されてきたしで、まぁいいでしょう。

水濡らし、革の性質を色々学べて面白いな。
時間がかかるのが玉に瑕だけど、またやってみよう。

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