REGAL 03DRCD ～買いました～

 また靴を落札。

03DRの黒。サイズ25の02KRの代わりにしてみようかと。

主に雨の日に登板させていたサイズ25の02KRだが、

サイズ25では指に負担がかかっているようなので入れ替えを検討中。

八重洲のファクトリーストアで02KRが復刻販売されているのを見つけたので

ハーフサイズ上、01DRなどと同じサイズ25.5を購入しようかとも思ったのだが、

試し履きしてみると甲もジョイント幅も緩めで足を固定できるか不安に感じた。

どうもしっくりこないので、その時はひとまず購入を見送ったのだが、

チラチラとオークションを覗いていて目に付いたのがサイズ26のこの靴。

オクの画像ではヒール表面に剥がれがあるようだが、そのほかは大きな傷はなさそう。

金額も安めで、サイズ26で履いたらどうなるのか試してみたい気持ちもあり、

ポチって波風立たずに落札。

この木型、293はサイズ25.5がジャストだと感じているのだけど、

この靴はハーフ上のサイズ26。

というのも、先日とある靴屋さんを覗いたら、”足を測らせて下さい”、

と何度も言ってくる初老の店員さんに出会った。

リーガル以外の店はあまり立ち寄らないのだが、

通りがかりに偶々見かけたので立ち寄ってみたという状況で、

履いている靴もスニーカー。

色々話していると、

”サイズ測らせてください、2,3分でも良いですし、お時間あるなら30分程かけてしっかりお測りします。”

”いえいえ、冷やかしなので大丈夫です”

てなやり取りをしながら、陳列された靴の説明を聞いていると、また足を測らせてくれと。

こんなに言われるなら、測ってもらおうかと測ってもらった。

私が好む靴を売ろうとする店員さんは多いけれど、

ここまで私の足に合う靴を勧めたいという熱意を持つ店員さんは初めてだった。

正直私はかなり感動。

私が靴店員だったら、どのように靴を勧めるかを考えた時、

足の大きさを測って、客の足のサイズを知ることは不可欠な要素の一つと思うから。

サイズで悩む今、サイズについての助言は喉から手が出る程欲しい。

ましてそれがプロであるならば、これこそ私が求めているものだから。

足を測ってもらったら、足長が26.4-26.5とのこと。

ちょっと仰天。10程年前に別の店で測ってもらったときは26.0-26.2だった。

足囲はもっと大きくなっていて、小さいハズの左足がなんと3E判定。

幅がきついと感じるのはいつも右足なんだけどな。。

一年半、緩めの靴を履いて、追い打ちに外出自粛が来て体重がやや増加。

足囲は少し太ったせいか、むくみかもとも思わないでもないが、

この年になって足長がハーフサイズ上がった(笑)、中学生じゃあるまいに。

歳のせいでアーチが垂れてきて足長が伸びたのだろうか。

原因はよくわからないけれど、

その計測結果をもとにその店員さんが持ってきてくれた靴のサイズは8ハーフの2E。

履いてみると、私の感覚では緩い。

甲も新品の今は押さえられているけれど、

馴染んだら閉じ切る。緩めに締めて数ミリ羽根が開いている程度。

ただ、踵は抜ける感じがなく、ジョイントは遊ばない程度に触れている感じ。

指先はまったくストレスがない。

一方で足裏と踏まずの密着感はしっかりとある。

緩い感じもするけれど、今まであまり感じたことのない、

踏まずの密着感や踵がしっかりついてくる感覚に、

あっているような、いないような、なんとも評価の難しい履き心地だった。

勧めてきてくれる靴が7万円クラスの靴ばかりだったのと、

連れが飽き飽きしている感じだったので、二つの木型を履かせてもらって

その日は店を後にしたのだが、ひょっとしたら革靴ってこんな感覚で履くのが正しいのか？

と疑問に思い、私がジャストと思っているサイズ25.5のハーフ上、

サイズ26を試してみたいと思った次第。

こんどは諭吉を8人位握りしめて、またあの店に出向いてみようと思う。

あの店員さんとトコトンまで話して履いて納得出来たら、

勧められるサイズの靴を履いてみようかな。

ハーフ上のサイズを試したいなら

店舗で試し履きしてみればよいだけ、と思うかもしれないが、

靴は履き慣らさないとわからない。と私は思う。

更に個体差もあるから、ある程度数をこなす必要もあるけれど、

サイズ25.5は3足あって結構履き込んでいる勘定になるはずなので、

サイズ26はこの１足でも履き慣らしてみれば、見えるものがあるはず。

というような訳で、ハーフサイズ大きいサイズ26で履いてみることにした。

ハーフサイズ大きいといっても、足入れサイズで考えれば、本来のサイズ26.5より

ハーフ小さいんだけど。

届いた靴を詳しく観察してみると、傷だらけ。。。

更にリジェクト品。

セラーに質問しないで買うとこういうこともあるということか。

これだけアッパーに切り傷がありながら、踵の剥がれしか触れないのはいかがなものか、

と私は思うけれど、価値観も感じ方も人それぞれだから仕方ないか。

この靴、2013年1月生産のリジェクト品。

01DRシリーズは2013年の春夏モデルだから、これは最初期の生産品。

恐らく、ラスターでのつり込み加減の調整段階での失敗作だろうと思う。

左足のメダリオンが裂け気味になっているから、

それが理由でリジェクトされたのではなかろうか。

01NRがリリースされた時に、八重洲のファクトリーストアにはメダリオンが裂け気味でリジェクトされたペアが全色様々なサイズで揃っていたから、そんな風に思うだけだけど。

つま先、フットプリント、踵の減りからするとそれなりに履いた感じかな。

ファクトリーストアで展示されていた期間が長かったのか、

7年それなりの頻度で履いた靴ではなさそう。

それにしても何をどうしたらこんなにたくさん切り傷が入るのだろう、

という位切り傷が多い。

切り傷、擦り跡の展示会のようなアッパーだけど、革そのものは状態良さそう。

私の持っているどの靴のベガノカーフよりも柔らかい。

大丈夫だろうかと不安になるほどフニャフニャしている。

ベガノカーフの黒ってこんなに薄かったっけ？という感じ。

手入れされていないにしては甲革自体は綺麗な感じだし、ちょっとよくわからない状態。

それ程古くもない靴なので、普通にメンテしてみる。

水分油分をとてもよく吸い込み、水拭きで青系の色が落ちてくるのでボカルーカーフを

思い出した。そういえば艶やかさもあまりない感じだけど、ベガノカーフだよねこれ。

ボカルーはベガノよりもっと硬い印象だからボカルーってことはないか。

青系の黒クリームを使っていただけかな。

手入れ続けたらどんな感じになるのか興味深い。

切り傷、スレ跡もそれほど目立たなくなったのでこれで良し。

雨でも登板させるので、ハーフラバーとスチールを装着。

この靴はソールが薄めなので、ハーフラバーを貼っても違和感は少ない。

スチールもサイズ上げているせいか、2235と比べると接地感覚が少なくて良い感じ。

踵の剥がれは気になるけれど、いずれ減った時に交換することにする。

ハーフ上げると履き心地の印象が随分異なる。

01DRを購入した時に何度か履いたことがあるが、当時の印象はあまり記憶にない。

緩いと感じたことだけを覚えている。

履き心地は、甲は閉じ切りそうだけれど、レースステイ全体で甲を抑えることができ、

踵と甲で足をしっかり固定できている。

踵のヒールカップは25.5よりこちらの方があっているような気がする。

履き口回りが若干緩く、25.5よりもより顕著にそれを感じ、甲の外側が少し余る感じ。

ジョイントは軽く触れている程度、左右に動いてしまうまでの余裕はない。

指先はとても自由。

25.5では指が整列させられて、親指がやや押されている感じなのに比べ、

26では指が運動会ができるくらいに余裕がある。

これはとても楽だけれど、甲の抑えが効かなくなったら、足の前ずれが激しくなりそう。

馴染んだら甲が閉じ切って抑えが効かない状況になるのか、

ギリギリ閉じ切らない所で伸びと沈みが止まってくれるのか。

とても柔らかく薄い感じの甲革だから、難しいかもなぁ。

はてさて、どんな展開が待っているか楽しみだ。

じっくりと履き込んでいくとしよう。