2018年6月2日土曜日

靴のお手入れ 2018/06/02


今日のメンテは02PRBG。
履きおろし前のクリーム入れ2回目。


メンテ内容
・水拭き
・デリケートクリーム
・水拭き
・カラ拭き
・クレム1925無色を塗布
・化繊ブラシ
・カラ拭き
・馬毛ブラシ
・カラ拭き

前回のデリケートクリームを入れただけのメンテからもうひと月近く経過。
デリケートクリームの成分は十分に組織に浸透してくれたことだろう。
今回はもう一度デリケートクリームを入れてクレム1925を入れていく。



まずは水拭き。
ブラッシング時の感触と音から、しなやかさがあまりないように感じているこの革。
ブラッシングで聞こえてくるカサカサという音、ブラッシング時の感触、足入れした時や手入れ時に微かに入った羽根やバンプ部分の皺の感じなどから、水分、油分が不足気味のような印象。前回多めにデリケートクリームをいれてみたものの、あまり変化はない感じ。この革はそういう革なのかもしれないけれど、ほかの革と比べるとそんな印象を受ける。
この水拭きでは、汚れ落としというよりも水分補給を主目的にゆっくりやさしく撫でていく。
水拭きすると少し色が落ちる。
前回はデリケートクリームだけのメンテだったのでこの色は靴由来のものであることは間違いない。
無色のクリームで手入れを続けていくと少しづつ色が薄くなっていくというのは、この水拭きで色が落ちることと、太陽光などによる色褪せによるものなのもしれない。


次にデリケートクリームを入れていく。カサついた感じがあるので意識的に多めに入れていく。
デリケートクリームを指にとり、小さい円を描くようにパーツ毎に塗り伸ばしていく。
もっと良いデリケートクリームの塗り方はないだろうか。
デリケートクリームは水分が多いせいか塗り伸ばすと、表面積が大きくなり水分が蒸発しやすくなる。革に浸透したのか、蒸発しただけなのか、よくわからなくなる時がある。気のせいかもしれないけど。
今回は油分も水分も補給したいので革にクリームを乗せるようなイメージで、一度に塗り広げる範囲を狭くし、塗りこむようにしてみた。


全体2回、意識的に多めにデリケートクリームを入れてカラ拭き。艶を出してクリームを塗りやすくしていく。多めにデリケートクリームを入れたせいか気持ちシットリ感が出てきたような気がしなくもない。


クレム1925のニュートラルをペネトレイトブラシで塗布。
クリームを塗布し始めてすぐに、アノネイ社のボカルーカーフが思い起こされた。
クリームが塗ったそばから革に吸収されてしまうのだ。他の靴に比べると塗り伸ばしにくい感じがするが、色が黒ではなく茶系ということもあり、塗ったところの確認が黒に比べてし難いということも関係しているかもしれない。
油分が不足しているからなのか、そういう特性なのかわからないが、良く吸うなら多めに入れてやろうと、久しぶりに大盤振る舞い。片足米粒5粒程度を入れてしばらく放置。
余談だけど、室温高めで作業した方が油分の浸透は捗りそうに思う。冬場と夏場でクリームの状態が随分違う。夏場は油分が緩くなり一部液状の部分などもあったりなどして革に浸透しやすそうな感じ。冬場は塗布後の浸透させる時間を多めに取った方がよいのかも。


塗布後、20分ほど置いてから化繊ブラシでブラッシング。
艶感も然ることながら、瑞々しさが出てきた。いい感じ。


両足完了。



しつこくカラ拭きしてから馬毛ブラシでブラッシング。
もう一度カラ拭きして、紐を通して完了。

見た目としてはギラついた感じがしなくもないけれど、カサカサ感は大分減ってしっとりしてきたように思う。


ついでに、このアッパーと同じ革で作られているというベルトを購入したのでデリケートクリームを入れる。





取り敢えずこれで靴とベルトの色を合わせるという最低限のことはできる。

さて、室内履きを始めるとしよう。

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