2018年6月9日土曜日

靴のお手入れ 2018/06/09


今日のメンテはつま先修理から帰還したばかりの2236NA。
オンオフ共にかなり高い頻度で履き倒しているので、そろそろメンテしようかと。
上画像は、帰還後念入りにブラッシングして、甲の皺部分などに散見された艶を失ってくすんだ部分も艶を取り戻した様子。

メンテ内容

アッパー
・馬毛ブラシでブラッシング
・水拭き
・デリケートクリーム
・水拭き
・乾拭き
・クレム1925黒
・化繊ブラシ
・乾拭き
・馬毛ブラシでブラッシング
・乾拭き

内部
・水拭き
・デリケートクリーム

アウトソール
・水拭き
・ソールコンディショナー
・乾拭き




まずは紐を外して水拭き。
アッパーを撫でていても多少黒いものが付着するが、主に黒いものが付着してくるのはウエルト廻りから。特につま先は新たにコバインクを塗りなおしてくれているので、付着が激しい。


黒だと水が浸み込んだか、乾いたかの判別が難しい。
気温高めであることも考え、水拭き後10分程度でデリケートクリームを塗り始めた。多少水分が残っていても、クリームが浸透しにくくなる程度で大きな問題はないだろう。
今回も指で塗りこんでいくが、この甲革はなかなか入り込んでいかない印象。表面の樹脂が少し厚めなのかも。
まだ大雨にはさらしていないけれど、汚れた後の手入れなども軽いブラッシングと乾拭きでサッと綺麗になってくれるので、ガラス革に通じる特徴を持っていそうに思っている。



クリームを指で塗りこむようにした後はしばらく乾燥。
20分程度置いてから再び水拭き。表面に残るクリームを拭き取る。
水拭きでは取れないものが雑巾に付着すると同時にデリケートクリームの成分と思われるベタついたものも雑巾に付着する。
画像からも左右のシボ感の差がわかると思うのだが、触った感触も左右差がある。
シボが少ない方は瑞々しく弾力のある感触だが、シボが多い方はやや硬くガサついた感触がして弾力をあまり感じない。単にシボが深いからかもしれないけど。


少し乾燥させてから乾拭き。
艶を出すのが目的なのだけど、もとから艶があるのであまり変化はないかも。特に画像では違いが分かりにくい。


次にクレム1925の黒をペネトレイトブラシで塗り伸ばす。
ウエルトやコバ部分にも薄く塗り伸ばし、アッパーにもそれとわかる程度に塗り広げる。
今回は片足米粒1.5粒程度だろうか。






クレムの浸透を待つ間に、キーパーを外して内部を掃除して水拭き。そしてデリケートクリームを入れていく。
インソールも私の足型に沈んできていてよい感じ。靴と足とが歩み寄っているのだろう。擦れやすい踵などもそれほどダメージ入っていないようだ。


靴の内部に入れ込んだデリケートクリームがある程度乾いたら、化繊ブラシでアッパーをブラッシング。艶が増す印象はあまりないけれど、黒が深くなったように思う。




ある程度アッパーのクリームを飛ばしたらアウトソールを水拭き。
つま先修理の時に軽く拭いてくれているが、しっかり汚れを拭き取る。


水拭きでアウトソールが吸い込んだ水分が乾燥するのに40分以上かかったが、辛抱強く待ってからソールコンディショナーを塗りこんでいく。気温が高くコンディショナーがとても柔らかく、塗り伸ばしやすい。


塗布後すぐゴリゴリ作業をしようかとも思ったが、今回はしっかりソールに吸い込ませることにした。30分以上置いてからゴリゴリと乾拭き。このソールは乾拭きしてもあまり艶はでないようだ。
アッパーと同様ソールでもこの靴は左右差を感じる。水拭きした時のソールの色やクリームの入り具合、アウトソールの消耗の仕方、、、履き込みを続けていったら、アッパーやソールで何か大きな違いなどが出てきたら面白いな。




靴底をメンテして滑りやすくなってしまったが、アッパーを乾拭き。
乾拭きというより拭き取りといったほうがしっくりくる作業かな。使い古しのTシャツでウエルト、コバ部分を特に念入りに拭き取る。この靴はシボがあるのでアッパー部分の拭き取りも念入りにしないと溝にクリームが残っていたりする。




気が済むまで拭き取りと拭き上げをしたら、最後に馬毛ブラシを念入りにかけてもう一度乾拭き。ブラシ掛けるとまたクリームが取れるから、最後の調整のような感じ。
新品の靴ひもを通して完了。
この靴についていた平紐は76cmだったけど、手持ちの81cmを使用。長すぎる感じもしないのでこれでよし。

つま先修理も終わり、メンテもやれるだけやったので憂いはない。
梅雨が始まって思うようには捗らないかもしれないが、履き込みを再開しよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

承認制にはしていますが、コメント歓迎です。
お気軽にどうぞ。