2018年6月30日土曜日

靴のお手入れ 2018/06/30


今日のメンテは01DR。
随分メンテしていないので手入れしようかと。
主目的は保湿補油。



最後のメンテが去年の6月3日なので一年ぶりのメンテ。
この靴の購入当初に比べ、保有している靴の数が増えたことや、ちょっとした検証をしていることなども影響して登板頻度は下がり気味。この一年、強い雨には遭遇することなく平均して2週に一度、或いは月に2,3度程度の頻度で登板させていたように思う。
登板させていなくてもブラシ掛けはしているからか、見た目は悪くない(と思う)。少し乾いた感じがしなくもないので、水分補給が一番の目的。(もっと履いてやればよいのに)















外見はコバ廻りがちょっと荒れている程度でそんなにひどい状態には見えないが、内部は疲弊した感じが強い。スベリ革がベロアのようになっている。今回は内部も手入れする。

メンテ内容
アッパー
・水拭き
・ステインリムーバー
・水拭き
・デリケートクリーム
・水拭き
・乾拭き
・クレム1925黒
・化繊ブラシ
・拭き取り
・馬毛ブラシ
・乾拭き

内部
・水拭き
・デリケートクリーム

コバ
・毛羽寝かせ
・コバインク

アウトソール
・水拭き
・コンディショナー
・ゴリゴリ
・乾拭き(時間をおいて実施予定)









水分補給が主目的なので、水拭きを長めに、デリケートクリームを塗りこむようにしてみた。
クリーム入れて乾いた感じはしなくなったように思うので目的には達したことにしておこう。クリームを塗る行為で安心しただけのような気がしなくもないw。

起毛したスベリ革はクリームをとてもよく吸い込んでしまう。塗る意味があるのかはわからないけれど、おまじないw。

アウトソールは右足にソロソロ穴が開きそうな気配。瓶底でゴリゴリしていると薄くなっている真ん中付近がへこんでしまってやりにくい。03DRのように修理に出すきっかけがあるわけでもないので、もう少し引っ張ってみることにしよう。
純正修理ならリウエルトになるからあまりシビアに気にせずとも良さそうな気もする。穴があくまで履いてみるのも一法かな。だが、穴が開いた日がたまたま雨で、開いた穴から靴内に水が浸水してきて、足はビショ濡れ、コルクは流出、なんてゾッとする状況になるとも限らないので。程ほどの所で修理に出すことにしよう。

購入から3年経過。
よくよく考えてみると、いろんな部分で私の革靴の基準になっているこの01DR。
靴全体のフィット感ならブリストルのほうが優れているし、踵の大きさはインバネスのほうが小さくてフィットしているように思うし、価格やソールの耐久性、荒天時の使い勝手なら所有しているゴム底の靴達の方が優れている。
靴の評価軸は多岐にわたり、人によって要素の重要度が違うのみならず、評価軸の数が違ったり、評価の基準が違うだろうから、人が良い靴と言っても、自分にとって良い靴とは限らない。重要なのは自分の基準に照らし合わせてどうかだから。
まだ明確にしたことがない私自身の評価軸と基準だけど、感覚的に言ってこの01DRはとても満足度が高い靴。端的に言えば美しい見た目、程よい履き心地、私でもある程度綺麗に保てるメンテ難度が特に良いと思っている点。
色々他の靴を試してみるのは、この靴で不満に思う部分を埋めてくれる靴はないかと探しているとも言えるような気がする。

メンテの方法もこの3年で随分変化した。
お手入れとはクリーム入れることと思っていた考えも変わってきたし、クリームの入れ方も随分変わった(と言いながらこのブログではクリーム入れることをお手入れと呼んでいますが、ご容赦)。好きな靴の手入れなんだから、好きなようにやるのが一番。これをするなとか、これをするべきだとか、そんな堅苦しいものではないと思う。
靴に興味をもった時点からするとかなり肩の力が抜けてきた。靴ってそんなにヤワじゃないこともわかってきた。
今回は一年クリーム入れていなくて問題は起きなかったけど、だからクリームが必要ないという訳ではない。まだ新しい靴だから一年入れずとも問題なかっただけかもしれない。靴を靴として維持していくために、本当に必要な手入れとはどんなものなのか。その答えは死ぬまで手入れを続けても見つからないようにも思うけど、いろんなことを試してみてせめてその幅を、ある程度の範囲まで絞りこめたらと思う。

お手入れについても評価軸や基準があまたありそうだから、他人とは違う手入れになることは間違いない。自分が不満に思うこと、靴にこうあってほしいと思うことをどう実現させていくか。自分なりのささやかな試行錯誤を続けていこうと思う。

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