2020年7月23日木曜日

靴のお手入れ 2020/7/19


今日のメンテはW10BDJ。
この靴はまた履き始めるにあたって、メンテしてからにしようかなと。
主目的は清掃、保湿補油。






左の踵はそろそろヒールトップ交換しないとだね。



内部清掃してからあまり履いてないようだ。



爪先はまだ大丈夫そう。


センターに走る一本のスジはクラックなのか、ただの傷なのか。
押すと柔らかくなってきているから、クリームいれておこう。

メンテ内容
アッパー
・水拭き
・ステインリムーバー
・水拭き
・全体に水を含ませる
・デリケートクリーム
・乾燥後水拭き
・乾拭き
・リーガルクリーム茶
・化繊ブラシ
・乾拭き
・馬毛ブラシ
・乾拭き

コバ
・コバインク

ソール
・水拭き
・ソールコンディショナー


リムーバーの後、水拭きして乾かしたらシミ。
また全体を濡らしてしまうことにした。


もう一方も同じくシミ。。。


両足とも濡らす。
久々のメンテだからシミが目立つのかな。久々で水拭きの勘所が鈍ってシミになっているのかな。毎回濡らしているようだと、時間的に大変だ。


水分が入りやすい所、入らない所とあって、一様に濡らすのに半日以上かかった。
ややダークなブラウンのW10B。これも悪くないね。


ウイング外側部分で屈曲による傷みが見える部分も濡らすとどこだったかわからない。
水分が入って革の体積が増えることで、普段目にする凹凸などが隠れるから、革の状態が良いように見えるのだろうか。


全部濡らしてしまえば、シミもどこへやら。
濡れているからしっとりして見えるの当然か。


乾かして、乾拭きして


クリームをよく吸い込む感じがしたので
多めに5・6粒ほどを伸ばして


ブラシ掛けして、乾拭き。
今回は、布に付着するクリームが少ない印象。
革が吸い込んだ量が多かったのかな。

内部も掃除してクリーム入れて







完了。
最後のメンテから何度か履いて、一年半下駄箱で眠っていた状態だったようだ。
下駄箱に置いておくだけだと、屈曲による甲革の劣化や靴底の消耗、コバの毛羽立ちなどは進まないものの、甲革の内部の状態には変化があるような感じがする。



縦に皺が入り始めている皺の山部分。油分が入ったのか少しづつ黒くなっているように思う。Shoe*さんのショーンハイトに入った縦のクラックも皺の山部分の縦皺っぽかったから、山部分の縦皺は要注意だね。




ウイング外側の傷みも今回の手入れで見えずらくはなったようだ。
見えないからと言って革の傷みが回復したわけではないので、今後もこの部分はクリーム多めに入れ行くことにしよう。


この靴、知らないうちにディスコンになっていて、少し残念。
リーガルの修理料金も上がったみたいだし、少しづつ世間の変化に追いついていってる所。

天気悪くて中々履く機会がないけれど、何度か履いたら踵の修理に出そう。

2 件のコメント:

  1. この靴、日本の革靴の代表候補になるくらいのポテンシャルがあると思っているのですが、気が付いたらなくなっているあたり、やっぱりニッポンではこういう真面目な靴の商売って難しいのかなと思わずにいられません。

    ちなみに私のW10BDJは手入れがいい加減ということもあっておもいっきりシミだらけで恥ずかしくなってきたのでちょっとお手入れしてみようかという気になりました。

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  2. Shoe*さん、コメントありがとうございます。

    真面目な靴は難しいのかも知れませんね。多くの人が革靴に求めているものに、あまりハマらないのでしょうね。
    それと知名度でしょうか。出先で立ち寄ったリーガルシューズでこの靴の話をしても、そんな靴ありましたっけ?な店員さんもいたりするので、、、

    一度だけこの靴の黒を履いている方をお見掛けしましたが、妙に親近感わきましたw

    お手入れいいですね!ただのメンテ日記でも、読まれれる方の何かのきっかけになることもある、というのは嬉しいですね。
    2235の記事で久々に拝見したW10B、とても綺麗でしたが、、、(笑)

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