今日のメンテは02PR。
ゴム底であることと履き心地が気に入っていたこともあり、メンテサボり期間中もヘビーローテーションで登板させていた靴。
昨日の33ERと同様にコバ、アッパーに傷みやスレ傷が散見。
その上、黒以外の銀付き革は避けて通れない、シミが多数散らばっている。
主目的は清掃、補油保湿、傷隠し、そしてシミ対策。
2019年もゴム底靴ということでヘビーローテーションで回していた時の一足。
週2,3で登板させていたが、確か10月頃につま先にガリ傷をつくってしまい、ローテから外した。登板が多いことで履き馴染みは十分に進んだが、シミや汚れが酷い。
33ERと比べるとコバの状態はややマシか。
雨なのかわからないがシミもポツポツ見える。
何処かにつま先を引っかけて銀面を削ってしまった。
シミも多いがスレ跡もたくさん。
甲にもポツポツと小さなシミ。
皺の山部分は白茶けてきている。
大分革が付かれている印象。
つま先部分のソールとウエルトの剥離が始まっている。
ソールの消耗により爪先部分の出し抜いの糸が切れてきている。
腰革も大分消耗し、踝部分は擦れと出血の跡が見られる。
銀付き革で一年半以上手入れしていないから、革に水分と油分の補給することを優先する。
メンテ内容
甲革
・水拭き
・タオルで甲革全体を濡らす
・デリケートクリームを半乾燥状態で2回塗布
・水拭き
・乾拭き
・クレム1925無色
・化繊ブラシ
・拭き取り
・馬毛ブラシ
・乾拭き
コバ
上記甲革の内容プラス
・コバインク
・リーガルクリーム茶
・化繊ブラシ
・拭き取り
内部
・水拭き
・デリケートクリーム
まずは念入りにブラシ掛けをしてみる。
少し色つやがよくなったかな。
ヤワヤワと濡れ雑巾で拭い始めると、水分を吸うところと吸わないとこの差が大きい。
シミが汚れだったらこの段階で拭き取ってしまおうと考えていたが、この浸み込み方を見て、水拭きがシミの原因になりそうな気がして急遽甲革全体に水を吸わせることにした。
キャップ部分になかなか水が浸透しなかったが、やっと全体が濡れた。
乾き始めたらデリケートクリームをたっぷりと塗り込む。
乾燥をゆっくりにさせて革への負担を減らすことと、油分を補給しておく。
左足乾燥中に、右足も全体を拭ってから全体を濡らしていく。
先に濡らした左足が乾いてきたのでもう一度デリケートクリームを入れようとしたら、何やら血筋のようなものが。よく見てみると血筋ではなくシミのようだ。おそらくウエルトすぐ上に横に走る白い線は、水が浸透した所としていない所の境目だったのだろう。これはもう一度濡らし直さないと…。
左足はもう一度濡らし直し。
右足も全体的に濡れたように見える。
先程の左足の失敗があるので念入りにチェックしてみると
やっぱりまだでした。危ない危ない。
もうしばらく両足とも水を浸透させる。
しっかり水が滲み渡ったのを確認してから乾燥。
左足にはもう一度デリケートクリームを塗り込み。
右足はまだ乾き始めていないけど、デリケートクリームをたっぷり塗り込む。
左足の白い線ができていた部分、今度は消えたようだ。ふぅ(^^;
左足は大分乾いてきているのに、右足の乾きが遅い。
仕方ないので数時間放置。
ほぼ、乾いた所で乾拭きで拭き上げ。
艶感が強い。リムーバー使っていないし、前回のクレムが残っていたのかも。
前回のクレムが残っているかも知れないけど、補油を優先して片足3粒程度を塗布。
クリームの浸透を待つ間に内部の清掃とデリケートクリームを塗布。
15分程してから化繊ブラシでブラッシング。
先程より艶感が増し、色味も少し濃くなった印象。
しっかりと乾拭きで拭き取り。
最後にコバインクを塗布。
昨日33ERで滴らせてしまったから細心の注意を払って塗る。
何気なくコバインクの注意書きを読んだら、乾燥後にクリームを塗ると長持ちするとあったので、リーガルクリームの茶をコバだけに塗布してブラッシングと拭き取り。
最後に全体にブラシ掛けをして、リーガルの66cmの丸紐を通して終了。
気になっていた傷やシミはどうなっただろうか。
傷は多少目立たなく、シミやスレ跡はほぼ消滅させることに成功。
シミはほったらかし期間が長すぎて消えないかもしれないと思っていたので、シミが消えてくれたのは嬉しい。傷も目立たなくなったし、手入れをしたら靴の雰囲気が一変した。
今回は濡らしたり乾かしたりで半日かかってしまったけど、やっぱり靴は綺麗な方がいい。こうして手入れして綺麗になる靴を連日見ていると、自分の行いは棚に上げることになるが、靴を汚いまま履くのはもったいないことに思えて仕方ない。過ぎてしまったことは変えられないから、これから取り返していこう。
まだ雨が多いけど、徐々に革靴通勤に戻していこうと思う。
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